"会長就任に就任して"
―刺激的、創造的な情報発信を―

2018年度(平成30年度)会長: 富士電機株式会社
松村 基史

第56期会長:前田章

 2018年2月23日に開催された公益社団法人計測自動制御学会(SICE)の第8回定時社員総会にて第57期の理事・監事が選任され、その後の第1回理事会で今期の会長に選出されました。長い歴史のある学会の会長という重責に身が引き締まる思いでおります。
 SICEはミッションとして「計測・制御・システムの中核学会として
①諸分野を横断して知を究め、新しい価値を創造し、
②関連分野・産官学のハブとなり、発信・連携することで
社会的課題の抽出・解決に貢献する」をかかげ、社会、会員、国際、学協会組織と4つの貢献を柱に、中期的課題を捉えこれに向け各年度事業計画を策定しております。
 学会運営の基本として学術・産業への貢献、知の創造、国際的な地位の向上に向け、広報活動の充実、財務の改善・安定化などに取りくんで参りますが、財政基盤の安定化は継続的な課題となっております。前年度は収益の良いイベントの開催や関係者の経費面での努力によって予算に対して改善され、収支は黒字化できました。しかしながら会員、特に企業所属会員の減少などは依然として続いており、学会の価値向上に向けた施策を続けて展開してまいります。今年度は以下重点施策としてつぎの3つをあげました。
(1)サービスの拡大(産業界との連携強化)
・SICEの付加価値を拡大、提供する領域の明確化とそのプロモーションの充実
(OS、WSの開催、会誌による情報発信強化)
・企業と連携を拡大するサービス強化(ACにおける企業向けイベント開催、部門・支部活動を通じた地域中小企業への発信など)
・ホームページの継続見直しと魅力あるコンテンツの充実
(2)グローバル化の推進
・会誌・論文の国際的な競争力向上に向け国際的評価基準の獲得、編集方針の見直しなど戦略的な活動を継続する
・AC2018奈良に向けた広報の強化と2020年タイ開催に向けた準備
・国際化の推進 (2021 IMEKO横浜世界大会、2023 IFAC 横浜世界大会など)
(3)運営の効率化
・業務効率に改善に向け業務の棚卸し、ITインフラ強化、組織・業務の統廃合などの検討
・盤石な財務基盤つくりに向け予決算管理手法の改善

ソフトウェア、ハードウェアに関わる技術の進歩はめざましく、扱うデータの量は劇的に膨張しており、世界中でその利用による社会・産業の構造革新に向けた取り組みが発信されております。「Society 5.0」や「Connected Industries」を始め国内外の取組みでは、IoT(Internet of Things)、人工知能(AI)、ビッグデータ、ロボットなどの伸長する領域を軸にした利用者の期待、企業においては内的(生産)、外的(製品・サービス)両面でのビジネス革新に向け研究開発を加速する動機、機会が高まっています。また、ものつくり技能の維持、労働力の不足への対策や競争力向上に向けたIT化、自動化など需要の大きな伸びも報じられております。
 データを賢く巧みに使う現実的な空間をつくるには、たとえば、ロバスト性(実時間)、精度(誤差)、信頼性、耐久性、安全性、標準化、経済性などを満たすハードウェアとソフトウェアは無論、それらのコーディネーションに関わる研究、開発は重要です。これらを「妥協なく繋ぐ」ため横断的視点で計測・制御・システムなど研究・技術領域の連携は不可欠であり、産学の協力によってより強い推進力となると考えます。
 このようなデジタル社会の到来は計測・制御分野に携わる産学の研究者・技術者にとって、たとえ今は価値観や方法論が異なる立場であっても、将来に向け思いを語る絶好の動機、機会となります。「深化、細分化する学術」と「複合化する商用技術」、すなわち科学技術と実業のマッチングに当たり、SICEは計測・制御の理論、システム、最適協調など各方面の研究者、技術者が様々な視点で交流する場となり刺激的で創造的な情報発信を続ける集団となりたいと思います。会員、社会貢献に向け新役員一同、学会の発展に向けて努力してまいります。SICE会員並びに賛助会員のみなさまの引き続きのご支援、ご協力をよろしくお願いいたします。

正会員、学生会員、賛助会員のご入会方法は、入会申し込み会員特典・年会費をご覧ください。または、SICE事務局会員係(電話:03-3292-0314)までお問合せください。

学会概要

会員募集

計測自動制御学会では会員を募集しております。皆様のお近くのかたで入会ご希望のかたがおられましたら、ぜひ入会をすすめてくださいますようお願いいたします。

入会するには……入会申込書により入会申込みと同時に会費をお納めいただき、理事会の承認によって入会できます(入会金、紹介者不要)。