"会長就任にあたって"
―社会へ向けたSICEの情報発信―

2017年度(平成29年度)会長: 早稲田大学
菅野  重樹

第56期会長:前田章

本年2月20日に開かれました公益社団法人計測自動制御学会(SICE)の社員総会において、第56期の理事・監事が選任され、その後の第1回理事会で今期の会長に選出されました。歴史あるSICEの会長という重責に、あらためて身が引き締まる思いでおります。
 ここ数年、理事会を中心として、SICEの財務状態改善のための施策が実行されてきました。特に、昨年度は会長直下の財務改善タスクフォースが設置され、6部門、8支部、各種委員会の協力のもと、財政状態を細かくチェックし対応策を立てて実行した結果、財務状況は大きく改善され始めました。法人運営においては、財政引き締めは常に意識すべきことです。しかしそれは一方で、SICEを構成する会員諸氏、部門、支部を元気にするものではありません。
 学会とは、関連する専門分野の研究者達が、その分野の発展あるいは異分野交流のために活動する場です。会員が、学会活動を通した専門分野の活性化を肌で感じてこそ、あるいは新しい技術創出への期待が膨らんでこそ、学会はその使命を果たしていると言えます。
 総会の場で私は、SICEを元気にするための企画について説明いたしました。昨年の企画委員会での発案、拡大理事会での討議を経て、これまでの大枠を記した中期事業計画に代わり、具体的な7つの中期計画とそれに基づく9つの年度計画を提案いたしました。7つの中期計画のうちSICEを元気にする主たる計画は次の3つです。
・ web整備等による学会からの情報発信の拡大によるSICEの周知
・ 英文論文集の国際的評価基準の獲得
・ 企業(賛助会員等)を対象としたイベント開催による情報発信強化
学会運営の柱となるのは、学術集会の開催と学会誌・論文集の出版です。さらに、これら学会活動への参加、特に企業の方々の参加を促すためには、web等を活かした広報が効果的手段と考えられます。
 そこで2017年度は、上記の中期計画を実現する具体的な方策として、広報を主軸に据えた以下に示す事業計画を定めました。
・ SICEの一般社会および産業界への発信力強化のために、必要な情報の見える化、キーワード検索によるSICEへのアクセス数拡大策、スマートフォンへの対応、SNSへの参加、ビデオクリップコンテスト企画などを含めたSICEホームページの刷新
・ SICE2017(金沢)での企業向けイベント(日本語WS併設など)の企画による参加者数増大
・ Society5.0でのSICEの役割明示とSICE関連技術のプロモーションのために、Society5.0に関するOSやワークショップを開催することによる、メーカーのみならずユーザー企業等の異業種を含む社会への情報発信
 SICEは、IoTを含むあらゆるシステムの基盤となる計測と制御、そしてそのシステム設計が中核です。企業、特に中小企業の製造現場では、これら基盤技術を必要とするものの、何を調べ、どのように導入すればよいかが分からないといった声が聞かれます。大企業でも、AI等の新しい技術トピックスの有用性を確かめたいという要望が急速に拡大しているものの、その導入判断基準がまだまだ明確とはなっていないと感じます。このときに、SICEが適切な情報を、適切なタイミングで社会に対して発信できれば、またその情報が広く社会の目に留まる状況を作れれば、SICEの存在意義が格段に高まり、企業の方々、非会員の方々のSICE学術集会への参加、学会入会といった形で表れるはずです。
 ホームページの刷新は、SICEの見える化であり、ACにおける企業向け日本語イベントの企画は、企業の参加を促すものです。そして、ともするとネットワークアーキテクチャや高速演算の議論に終始しがちなCPS(Cyber Physical System)も、計測・制御する具体的対象物の視点から議論できるような場を積極的に提供し、その高い実効性をSICEから示していきたいと考えています。
 私のモットーは、前進すること、皆がhappyになることです。会員、企業、そして社会の人々の期待に応えられるよう、新役員一同努力して参りますので、ご支援とご協力をよろしくお願い申し上げます。

 

正会員、学生会員、賛助会員のご入会方法は、入会申し込み会員特典・年会費をご覧ください。または、SICE事務局会員係(電話:03-3292-0314)までお問合せください。

学会概要

会員募集

計測自動制御学会では会員を募集しております。皆様のお近くのかたで入会ご希望のかたがおられましたら、ぜひ入会をすすめてくださいますようお願いいたします。

入会するには……入会申込書により入会申込みと同時に会費をお納めいただき、理事会の承認によって入会できます(入会金、紹介者不要)。