主 催・企 画

事業推進連携委員会 安全のための計測・制御・システムを考える会

SICE事業推進連携委員会“安全のための計測・制御・システムを考える会”では,会員メンバーを対象にサロン(研究会)を開催しています。サロンでは石油・石油化学などの連続系プロセスの安全に関して議論していますが、他分野における計装と安全について参考にすべく幅広く知見を集めるために各方面の方々に講演をお願いしています。
この度、本会の活動を知っていただくため、および、安全と計装の関わりを考えていただくために公開のサロン(公開講座)を企画しました。
本公開サロンでは自動車の制御と安全についての講演をお願いし、安全について計測制御の役割や人との関わりなど考えてみたいと思っています。
本公開サロンはどなたでも参加出来ますので、ご興味のある方々はぜひこの機会にご参加下さいまして本委員会の活動をお知り下さればありがたいと思います。

なお,参加費用は無料ですが,会場に限りがあるため下記の申し込み先から手続きをお願いします.

講座名

自動車運動制御のIT利用と実時間最適制御ー環境性能と安全性向上のためにー

講 師

川邊 武俊 君(九州大学)

司 会

伊藤 利昭 君

日 時

2016年9月20日(火)14時00分~17時00分

会 場

つくば国際会議場(SICE  AC会場)大会議室102号室
SICE2016

講演内容

13:45~16:45
概 要:自動車に関連する重要な課題として,安全性の向上と,効率の向上とがある.具体的には,事故件数を減らすとともに,事故1件あたりの損害を軽減すること,燃費を良くすること,有害なガスの排出を減らすことなどがあげられる.従来これらの課題に対しては,シートベルトやエアバックなど安全装備の開発,自動車の運動性能の向上,動力機関の改良,車体の軽量化など,自動車の固有の性能を向上させるアプローチがとられてきた.しかし,近年IT/ITS技術,車載デバイスを用いるセンシング技術などが発展し,別のアプローチが可能となった. 自動車の制御にこれまで利用することができなかった交通環境に関する情報を利用し,自動車の走り方をスケジューリングし,安全性や効率を向上させる取り組みである.すなわち,走行環境の情報を積極的に利用した自動車の運動制御である.ところが,周囲を走行する車両や歩行者の運動,地形,渋滞に関する情報と,得られる情報の量と種類は豊富であり,何らかの“圧縮処理”を経なければドライバーへの支援や運動制御に有効な情報とはなり難い.そこで,圧縮処理の具体的な方法に制御工学の立場からアプローチする.まず,最適制御問題として,省燃費運転の方法や,高速道路における円滑な合流の方法を定式化し,さらに,最適制御問題を実時間で周期的に解きなおすモデル予測制御法を導き,得られた豊富な情報を,現在から近未来までの最適な運動,つまりこれから実行すべきアクセル操作,ブレーキ操作,ハンドル操作の形に圧縮する方法を紹介する.

募集人員

50名(定員になり次第,締切らせていただきます.)

参加費

無 料

参加申込方法

学会ホームページのCGI申込からお願いします.

申込先

https://www.sice.or.jp/bukai_web_appli/sindex.html

申込締切

2016年9月13日(火)

申込・問合せ先

〒113-0033 東京都文京区本郷1-35-28-303
公益社団法人 計測自動制御学会 事業推進連携委員会担当
電話(03)-3814-4121, FAX(03)-3814-4699
E-mail:tanaka@sice.or.jp

講師紹介

かわべ たけとし
川邊 武俊 君(正会員)
1981年早稲田大学 理工学部 応用物理学科 卒業.84年早稲田大学大学院 理工学研究科 物理学及応用物理学専攻 修了.同年日産自動車(株)入社  総合研究所電子情報研究所.92年,93年東京大学大学院 工学系研究科 計数工学専攻大学院研究生.94年東京大学 大学院 工学系研究科 より博士号取得.2005年日産自動車(株)を退社.九州大学 システム情報科学研究院 教授就任.現在に至る.計測制御エンジニア.自動車の制御研究に従事.日本機械学会,電気学会,自動車技術会,IEEEなどの会員.