主 催

計測自動制御学会北陸支部

後 援

北陸先端科学技術大学院大学 情報科学研究科

日 時

平成26年10月15日(水) 15:10-

場 所

北陸先端科学技術大学院大学 (JAIST) 情報科学研究科 大講義室
〒923-1292 石川県能美市旭台 1-1
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プログラム

15:10-16:10
題 目:「大会に重点を置いたゲームAIの研究: Ms. Pac-Man から Fighting Gameまで」
講 師: THAWONMAS Ruck 教授(立命館大学 情報理工学部 知能エンターテインメント研究室)
概 要:コンピュータゲームは計算資源に制約がある上でリアルタイム性が必要とされることから、計算知能または人工知能といった分野においてのチャレンジングな研究土台である。研究活動を活発化させ、これらの分野に学生を含む若手の研究者の関心を引き寄せるために、いくつかのゲームジャンルを対象としたゲームAIの大会(コンペティション)が開催されている。講演者は研究室の学生らと共に2008年よりこれらのゲーム AIの大会に参加し、「Ms. Pac-Man」や「リアルタイム戦略ゲーム」といった部門で優勝した実績を持ち、さらに2013年より「格闘ゲーム」のAI大会を開催している。本講演では、これらの三つの大会を対象とした、木探索によるノンプレイヤーキャラクターの制御及び進化計算を用いたゲームバランスに関する研究事例を紹介する。
16:20-17:20
題 目:「人間らしいエラーを伴うゲームAIの自動獲得 ~人間らしさはどう生成され、どう評価されるのか?~」
講 師: 藤井 叙人 (関西学院大学大学院 理工学研究科 博士後期課程3年 / 日本学術振興会 特別研究員)
概 要: 人工知能領域の根幹的な興味は、現在でも1950年代と変わらず「人間の熟達者に勝利すること」、「人間らしい知性を再現すること」である。近年では、コンピュータ将棋に代表されるように、「人間の熟達者に勝利する」という長年の目標の一つを達成しつつある。しかし、強さのみを追求したゲームAIの振る舞いは、過度に最適化されているため、一般的な人間プレイヤにとっては機械的に映る。これは、ゲームの面白さを壊す要因の一つになりかねない。講演者は、十分に強くなったゲームAIに如何にして「人間らしさ」を持たせるか、ゲームAIと一緒に遊んだ人間プレイヤを如何にして「楽しませる」かに焦点をあて、「人間らしい知性を再現する」ための研究に取り組んでいる。本講演では、人間らしいゲームAIの研究事例、人間らしいエラーとは何か、それらをどのようにゲームAIに実装するか、また、獲得された振る舞いの主観的評価実験について紹介する。

参加費

無 料(事前申し込み:不要)

問合せ先

北陸先端科学技術大学院大学 池田 心
Phone: 0761-51-1291
Email: kokolo@jaist.ac.jp