主 催

計測自動制御学会九州支部

協 賛

計装研究会

期 日

2015年8月21日(金)

会 場

福岡ビル貸ホール9階第5ホール〔福岡市中央区天神1-11-17〕
交通案内

交 通

地下鉄天神駅下車徒歩約2分
西鉄福岡(天神)駅下車徒歩約4分

参 加 費

無 料

申込方法

資料準備の都合上,ご参加の場合は問合せ先のメールアドレスへ参加人数をご連絡ください.

問合せ先

九州工業大学 大学院 工学研究院 機械知能工学研究系
西田 健
TEL: (093)884-3190, E-mail: nishida@cntl.kyutech.ac.jp

テーマ

3Dプリンタの最前線

プログラム

総合司会 西田健(九州工業大学)
13:00~13:50
「付加製造法による金型製造と課題」楢原 弘之(九州工業大学)
産業応用としての付加製造法は,光造形法からラピッド・プロトタイピング,現在のアディティブ・マニュファクチャリングへと名称を変えながら進歩を遂げてきている.付加製造法の従来技術に対する優位性としては,複雑な部品形状でも容易に製造できる点が挙げられるが,さらに,従来の製造法では困難であったような,新しい機能を部品に付与できる点も特長として持つ.この特長を生かし従来技術の単なる置き換えではない新しい部品/製品設計手法を開発していく事が,今後,付加製造技術が活用されていくためには重要となってくる.本講演では,付加製造法に基づき金型を製作し,通気機能を金型へ付加する事により,成形時にガス発生が多い樹脂の成形不良の低減可能とする低圧射出成形や,省エネルギー化を目的として行った幾つかの実験結果について報告する.

14:00~14:50
「付加製造(3D Printing)の現状と可能性」新野 俊樹(東京大学)
Additive Manufacturing (付加製造)は米国政府の政策,MAKERSの出版,また破格の廉価版の3Dプリンタの登場などにより,この2年間で急速に認知度を上げてきた.本講演では,3Dプリンタ,Additive Manufacturing(AM),積層造形,ラピッド・プロトタイピングなど,昨今の言葉の混乱をまず整理して,その技術的概要を解説する.
AM技術は1980年代後半に初めて実用化された.当時は,CADの出力装置として3次元的形を確認する程度の性能しか無かったが,その後技術が少しずつ進み,2000年代半ばからは一部の樹脂部品では最終製品も作られるようになってきた.しかしながら,近年の大ブームとはうらはらに,実用部品への応用はまだまだ限定的で,この技術を上手に利用することができる応用の創出が技術の爆発的向上の鍵になっている.講義の後半では,AM技術およびその応用の歴史に触れ,技術的立場から利点,欠点,課題,そして可能性について解説する.

15:20~16:10
「金属3Dプリンタの開発動向と今後の展開」 京極 秀樹 (近畿大学次世代基盤技術研究所・3D造形技術研究センター長)
 3Dプリンタの導入が欧米を中心に急速に進んでいるが,金属3Dプリンタについてみれば,我が国ではその導入の数も少ないため,その特性を十分に把握できていないのが現状である.本講演では,Additive Manufacturing技術の中核となる金属3Dプリンタの現状と開発動向,さらには技術研究組合次世代三次元積層造形技術総合開発機構(TRAFAM)での次世代産業用3Dプリンタの開発概要を紹介するとともに,航空宇宙産業,自動車産業などの製造業への適用の可能性などについて述べる.

16:10~16:50 質疑応答