1997年からロボット技術の普及啓蒙を目的として実施してきました『ロボット工学セミナー』が,お陰様で第100回を迎えることになりました.これからもロボット技術者の育成に貢献するため,時代のニーズに合ったセミナーを開催してまいります.

日本ロボット学会 事業計画委員会一同

第100回記念ロボット工学セミナー 強いロボット~災害現場で活躍するロボットと基盤技術~
※参加申込はWEBページから「セミナー参加申込フォーム」にアクセスの上、手続きをお願い致します。

開催日

2016年8月3日(水)10:30~17:15(開場10:00)

開催地

秋葉原 UDX 4階ギャラリー (東京都千代田区外神田四丁目14-1)

会場アクセス

最寄り駅:JR線「秋葉原駅」より徒歩2分,つくばエクスプレス「秋葉原駅」から徒歩3分,東京メトロ日比谷線「秋葉原駅」から徒歩4分,東京メトロ銀座線「末広町駅」から徒歩3分

遠隔セミナー

本セミナーのネット配信を行います.7月上旬参加者募集開始予定です.

定 員

200名(定員になり次第締め切ります)

参加費

無 料
本セミナーは、第100回記念事業の一環として開催致しますので無料でご参加頂けます.
※本セミナーは「特別優待券・引換」の対象外とさせて頂きます.

口 上

頻発する自然災害や人為災害での復旧,復興を進めるには,過酷な災害現場で活用するロボットが必要となります.最近では,福島第一原発の事故や,火山活動に伴う様々な作業等,人間が立ち入ることが出来ない極限環境において,多くのタフロボットが投入されています.本セミナーでは,災害の予防,緊急対応,復旧,人命救助,等を目的とした各種ロボットと,これを実現する基盤技術について,最新の研究開発成果を中心にご紹介頂きます.

オーガナイザー

岡田 聡((株)日立製作所)

講演内容

10:30-10:35 <開会挨拶>:日本ロボット学会会長 高西 淳夫
10:35-10:40 <講師紹介>
10:40-11:55 第1話 極限災害環境で活躍するタフなロボット~災害ロボットの研究開発の歴史と趨勢~
東北大学/ImPACT PM 田所 諭
15年の年月を経て災害ロボットは実用化が進み,東日本大震災では様々なロボットが適用されるに至った.
本講演では,その歴史を概観するとともに,講演者が現在進めつつあるImPACTの研究開発内容を含め,最近の事例をいくつか紹介する.また,その研究開発および社会実装における重要課題を整理する.
11:55-12:55 <休憩(昼食)>
12:55-13:55 第2話 空から調査・救助~飛行ロボット~
千葉大学 野波 健蔵
昨年はドローン元年と言われ改正航空法が施行された.2016年はドローンビジネスが離陸する年で,インフラ設備点検,測量,警備,災害対応を中心としたドローンビジネスが本格的に始まる年と期待されている.とくに,飛行ロボットは災害時において人や車両が行けない場所に容易に侵入でき,調査や人命救助に威力を発揮できる.本講演では飛行ロボットの災害時のこれまでの実績と,これからの可能性全般を展望し,災害時の飛行ロボットの課題を明らかにする.
13:55-14:05 <休憩>
14:05-14:55 第3話 新たなロボット機構要素 ~ 極限環境で動作可能な新しいロボット機構を創るためのコンセプトを生み出すには~
東北大学 多田隈 建二郎
ロボット工学の原点とも言える「機構」を,実際に具体的に考案して,実機としての形にするまでの過程に着目して整理すると,そこには得てして泥臭くて無骨ながらも,確実に経験に基づく体感的知識のようなものが存在する.本講演では,これまでに講演者らが考案・研究開発してきたロボット機構を事例として複数挙げ,共通項の抽出を行うとともに,極限環境で稼働するためのロボット機構の最近の研究開発の事例を紹介してリンク付けし,1次的に収束させ,2次的にはその観点の拡張を行うことを試みる.
14:55-15:05 <休憩>
15:05-16:05 第4話 ロボットインテリジェンス~消える技術の実現を目指して~
京都大学 松野 文俊
災害現場などの極限環境において環境に柔軟に適応しロバストにタスクを実行できるロボットを支えるロボットインテリジェンスについて説明する.多様なタスクを実現するためには,多くの自由度を持つロボットが必要となる.
一方,その操作は複雑になり,人間が全ての自由度を直接制御することは不可能である.完全自律のロボットを実現することか究極の解なのかもしれないが,操作者の意図をすべて理解して「よさげ」に動いてくれるロボットも別の意味 で究極のロボットだと考える.このようなロボットの実現するためのインテリジェンスに関して私見を紹介する.
16:05-16:15 <休憩>
16:15-17:05 第5話 ロボット安全と実証試験~基礎研究から製品化までのシームレスな安全の考え方~
長岡技術科学大学 木村 哲也
基礎研究と製品化を結び付けるための実証試験では,両者の安全の考え方に大きな違いがあり,時としてその相違が実証試験の障害となることがある.タフロボットのタフな実証試験ではその相違が事故につながる事も懸念される.ここでは,国際安全規格に基づく体系的な安全の考えを技術成熟度(TRL)を考慮して見直すことで,実証試験で必要とされる安全が系統的に議論可能であることを説明する.
17:05-17:15 <閉会挨拶>
参加申込はWEBページから「セミナー参加申込フォーム」にアクセスの上、手続きをお願い致します。

本件に関する連絡先

一般社団法人 日本ロボット学会  ロボット工学セミナー係
〒113-0033 東京都文京区本郷2-19-7 ブルービルディング2階
TEL 03-3812-7594 FAX 03-3812-4628
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