主 催

計測自動制御学会

企 画

教育・認定委員会人材育成WG

SICEプロセス新塾」では実用性のある高度な技術の伝承を第一の目的としますが,技術そのものを教育するのではなく,現場がわかり,自立でき,そして社外人脈を活用できる人材の育成がさらに大きな目的です.修了した塾生がプロセス制御分野の核となって,産業界の推進エンジンとなる,骨太な専門家となることを期待しております.塾長は元SICE会長で東京大学名誉教授の北森俊行先生です.制御の現場と理論の整合性をご教授いただくとともに新塾を主宰していただきます.そのもとで,プロセスの制御と計測に関する産業界と大学のトップレベルの講師陣が指導いたします.

本年度(2018年6月~2019年3月)は①通信講座(各講師陣が作成した合計1,000ページを超えるテキストを受講生各自が学習し,課題に解答し理解を確認する)と,②5回のスクーリング(宿泊つき研修によって実習を含めた講師・塾生間のインタラクティブな講義と討論を行う)の両者によって,実のある成果が得られるように工夫致します.また,③講師を交えたプロセス工場現場の見学を2回実施致します.さらに④各回必ず技術交流会を,講師を交え夕刻に実施し,SICEプロセス新塾人脈ネットワークGEN: Good Engineers Networkの構築を目指します.⑤プロセスの安全に関する特論講座を実施します.また⑥受講生間での理解相互確認機会をスクーリング時に設定し,受講生の講座理解を促進・支援します.⑦学習が卓越したスーパー受講生が居た場合,これを3名の範囲で顕彰します.なお従前通り,⑧修了者はSICE「計測制御エンジニア補」資格認定試験(*注2) の試験免除合格者(予定)となります.当講座は国内96の工学系学協会が所属する日本工学会(1879年創立)のECEプログラム(*注1) に認定されており,⑨一定の基準を満たした修了者にはECEプログラム修了認定証(認定番号付)が合わせて授与されます.さらに新企画として⑩講師陣が引率し京都地場産業見学/研修を実施します。(10月5日)GENの強化を意図しています。

なお、本件は時限企画SICEプロセス新塾最終年のご案内となります。応募要領および申込みについては下記をご参照ください.

■講師陣:(敬称略)

塾長:北森俊行(東京大学名誉教授)
講師:伊藤利昭(元名古屋工業大学),重政 隆(東芝三菱電機産業システム(株)),小河守正,
本多 敏(慶應義塾大学名誉教授),鈴木 剛(元東洋エンジニアリング(株)),
富田芳生(元横河電機(株)),加納 学(京都大学),橋本芳宏(名古屋工業大学),
奥津良之(アズビル(株)),石田 尚(東芝三菱電機産業システム(株)),佐々木尚史(横河電機(株)),
大木隆平(元IHI),茂森弘靖(JFEスチール(株)),鷲北芳郎(新日鐵住金(株)),森芳立(元王子製紙(株))ほか.

■期 間

2018年6月(開校)~2019年3月(修了)

■募集条件

・ プロセス制御・計測の分野での経験(企画・開発・設計・実装・保守など)が10年程度あること.
・ 通信教育講座(自己学習,なお課題は毎回提出)を行いスクーリングに原則としてすべて出席可能なこと.

■通信講座とスクーリング概要,日程,場所,講師

通信講座は配本されるテキストを自己学習(出題された課題に回答し毎回提出)します.スクーリング日程は以下のように確定ですが,講座名および講師は変更されることがあります.
プレビュー
●1回目:6月1日(金),2日(土) 日吉(慶應義塾大学 来往舎)
・ 開校式と塾長講義・現場と理論の整合性 北森俊行塾長
・ 産業の発展とプロセス制御の役割 伊藤利昭講師
・ より安全な運転のための計装制御システムを目指して 伊藤利昭講師
・ 計装の基礎と実例 鈴木 剛講師
・ プロセス制御の基礎 重政 隆講師
・ PID制御の実際 富田芳生講師
(理解相互確認タイムA)
●2回目:7月20日(金),21 日(土)(徳島県阿南市)
・ 製紙プロセスでの計測と制御 佐々木尚史講師
・ パルプ・プロセスの実際 森 芳立講師
・ 計測の理論と実際 本多 敏講師
・ プロセス制御のための化学工学演習 橋本芳宏講師
・ 工場見学(王子製紙(株) 富岡工場様)
●3回目:10月5日(金) ,6日(土) 京都(京都大学楽友会館)
・ プロセスのモデリング 加納 学講師
・ モデル予測制御とバッチプロセス 小河守正講師
・ 京都地場産業見学/修学 全講師(予定)
●4回目:12月7日(金),8日(土)日吉(慶應義塾大学 来往舎)
・ プロセスの安全特論(1) 富田芳生講師
・ プロセスの安全特論(2) 小河守正講師
・ プロセスの安全特論(3) 橋本芳宏講師
・ 調節弁技術の理論と実際 奥津良之講師
・ プロセスにおける電動機制御 石田 尚講師
・ 電力プラント計装の実際 大木隆平講師
     (理解相互確認タイムB)
●5回目:2019年3月1日(金),2日(土)(福岡県北九州市)
・ 鉄鋼プロセス理論と実際 本多 敏講師
・ 鉄鋼計測と制御の概論 鷲北芳郎講師
・ 鉄鋼品質の現状,その制御 JITの活用 茂森弘靖講師
・ 工場見学(新日鐵住金(株) 八幡製鐵所様)
     (理解相互確認タイムC)
・ 修了式 北森俊行塾長

■募集人員

約40名 ※応募者が多数の場合,人材育成塾WGにて調整選考を行うことがある.

■参加費用

18万円/人
講義のテキスト代,スクーリング宿泊費を含む.交通費は含まず(各自負担).支払い方法は, 別途連絡.
※支払いは前期分9万円(8月迄),後期分9万円(10月以降3月迄)の2回に分けることができます.

■申込締切

2018年5月11日(金)厳守 定員に達しましたので,締切りました.ご応募ありがとうございました.

■申込先

「SICEプロセス新塾2018受講希望」と表記し,塾生の氏名,ふりがな,連絡先(〒,住所,所属,部署名),電話,FAX,E-mailを明記して
〒101-0052 東京都千代田区神田小川町1-11-9 金子ビル4階
(公社)計測自動制御学会 SICEプロセス新塾係
E-mail:office_educ@sice.or.jp までメールにてお申し込みください.問い合わせは電話(03)3292-0314,FAX(03)3292-3145 担当迄.

(注 1)ECE高度技術者教育プログラム(Engineering Capacity Enhancement Program)の略称であり,①プロフェッショナルとしての専門能力の向上,②多様性を受け入れ,異分野技術を取り入れていける能力の向上,③グローバルな競争力の強化に寄与できる能力の向上,④社会人基礎力の向上,の各到達目標を満たす良質な技術者教育プログラムを指す.認定プログラム修了者は日本工学会HP上に認定番号と氏名が掲載される.(日本工学会HP)
(注 2)計測制御エンジニア(計測制御エンジニア,計測制御エンジニア補,計測制御エンジニア(アカデミック)の三種)とは(公社)計測自動制御学会が認定する技術者資格を指す(詳細はこちらを参照)