J-STAGE からオンラインで閲覧できます
(掲載から1年は計測自動制御学会 会員の方のみ)
近年の情報通信技術の発展は目覚ましく,Society 5.0には医療保健分野が一つの目玉として取り上げられている.近年,通信技術を用いた遠隔での死亡診断について道が開かれたように同分野におけるテクノロジーへの期待は大きい.そのため,情報技術や計測技術の研究開発や実証実験が数多く行われており,技術的には直ちに実現できるものも多い.日常的な診療やケアにまで浸透するには社会保険制度等々の様々なハードルもある.また,地域包括ケアシステムの実現を考えると,病院等の医療施設だけでなく自宅や介護施設等における健康状態をIoTで支えることは有意義であり,それにより医療データの集約による有効活用も長年議論されてきた.昨今COVID-19の感染拡大によって遠隔診療の制限が次々に緩和されている.今回の流れが今後のヘルスケアにおける情報技術の形のみならず,人の行動や社会構造そのものにも不可逆な影響を残すと考える.本特集では,保健医療・介護における情報技術の方向性や現場での課題について,人と技術の共存の形が変化する未来医療を見据えて,技術・臨床両面からの議論を深めたい.
計測と制御 Vol.59 No.4 目次 {巻頭言] 『会長就任にあたって』-学会の価値実現を目指して-
特集 保健医療・介護における人と情報技術の未来
J-STAGE からオンラインで閲覧できます
(掲載から1年は計測自動制御学会 会員の方のみ)
家庭・店舗・公共施設など幅広い分野で各種サービスを提供するロボット技術の実用化が期待されているが,環境やサービスにばらつきが多くロボット技術導入の障壁となっている.これに対し環境・サービスが広く規格化され障壁が比較的低いコンビニエンスストア店舗を対象として,各種業務の自動化及び新たなサービスの創出を目指すコンテストであるFuture Convenience Store Contestが開かれている.2017年には実際のロボットを用い,陳列・廃棄,接客,清掃の業務を自動化する技術コンテスト「WRS Future Convenience Store Challenge」も開かれている.
本特集では,Future Convenience Store Contestのデザインコンテストと技術コンテストの事例を通して,コンビニエンスストア店舗向けサービスロボットの最新動向を解説する.
―デザインコンテスト―
―技術コンテスト―