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特集 交通・物流を革新するシステムズアプローチ

交通・物流は,生活を支え,生活の質を向上する必要不可欠な基盤であり,これらの中核を成す自動車,鉄道技術と共に,数多の研究が進められ,その功績により,交通・物流システムは大きな発展を遂げた.一方で,交通・物流に対してシステム工学的なアプローチを試みる場合,対象とすべきシステムはより複雑化し,またその規模も拡大の一歩を辿っている.交通・物流システムが本質的に内包する,マルチエージェント系としての複雑さや,組み合わせ最適化問題としての数学的困難さがより際立つ中,これに挑戦するべく多くのアプローチが試みられている.本研究では,交通・物流分野の現状の問題点を整理し,これらの問題に対するシステム論的アプローチの最新の動向や,近い将来,交通・物流分野に革新をもたらすと期待される新しい交通・物流システムへの展望を紹介する.

目次

特集 交通・物流を革新するシステムズアプローチ
[総論] 交通と物流を支えるシステム論的アプローチ
太田 淳(愛知県立大)
[解説] 自動運転車のシェアリングによる交通システム
山本 俊行(名古屋大)
[解説] ハイブリッドペトリネットによる交通システムのモデリングと最適化
西 竜志(大阪大)
[解説] 交通シミュレータを用いた道路ネットワークの設計
北 栄輔(名古屋大),原 亜珠沙(NTTドコモ)
[解説] 鉄道システムのスケジューリング手法 ―Max-Plus線形システムを用いたアプローチ―
高橋 弘毅(長岡技科大)
[解説] 複合物流システムのモデル化と知能化手法
平嶋 洋一(大阪工大)
[解説] EVシェアリングが担うエネルギー管理
川島 明彦(名古屋大),稲垣 伸吉(名古屋大),鈴木 達也(名古屋大/CREST)
[解説] 円滑な交通を実現する車両間調和のための制御技術
奥田 裕之(名古屋大),田崎 勇一(神戸大),鈴木 達也(名古屋大)
[事例紹介] 次世代交通を支える自動運転モビリティサービスの紹介
須山 温人(SBドライブ)
[学界だより] 第60回自動制御連合講演会
金子 修(電通大)
[編集後記]
奥田 裕之(名古屋大)