主 催・企 画

計測自動制御学会 SICEインダストリ委員会
安全のための計測・制御・システムを考える会

協 賛(依頼中)

安全工学会,化学工学会,石油学会,システム制御情報学会,石油化学工業協会,石油連盟,
日本化学工業協会,日本電気計測器工業会,プロセス計装制御技術協会,日本鉄鋼協会,日本計装工業会

「安全のための計測・制御・システムを考える会」では,プラント運転をはじめ,各種システム,交通などの社会生活の安全に関する問題について有識者に講演をお願いし,自由な討議を行う「安全を考えるサロン」を毎月開催し,すでに約90回の有益な討議を行いました.
安全は工学・技術にかかわる重要な課題ですが,討議の内容が事業活動や社会生活あるいは法律などの機微にかかわることが多いことからメンバーを限定して深く討議すると共に,開かれた場としてサロンで討議されたテーマの中からプラント運転の安全と計装・制御技術に関する課題を取り上げて講演会を開催しています.
アフターコロナ時代のプラント運転では,さらなる自動化やリモート化が加速すると考えられますが,その際には安全の確保に新たな視点を加えて検討する必要があると考えます.そこで今回,課題になると思われるテーマについて講演をお願いしました.プラントの運転に携わる技術者の方々に議論していただきたく奮ってご参加ください.

日 時

2022年12月15日(木)9:00-17:30(受付9:00開始)

開催方法

会場対面式とオンラインライブ配信を予定しています。(新型コロナウイルス感染の今後の情勢により変更となる場合があります。)

会 場

慶應義塾大学日吉キャンパス 来往舎大会議室
〔神奈川県横浜市港北区日吉4-1-1〕

会場へのアクセス

日吉駅(東急東横線、東急目黒線/横浜市営地下鉄グリーンライン)徒歩1分

講 師

橋本 芳宏教授(名古屋工業大学),青山 貴征氏(三菱ケミカル(株)),
安井 威公氏(千代田化工建設(株)),宮地 利雄氏(JPCERT),松山 久義名誉教授(九州大学),
椿 広計所長(統計数理研究所)

講演内容

9:30 オープニング
9:40~10:30
「アフターコロナ時代にむけて取り組むべき課題と今後の方向」(橋本 芳宏教授)
要旨:コロナ禍で急速にリモートワークが進んだが,プロセス産業でもプラント点検保守等でのリモート支援が進んだ.利便性の向上と共にリスクも発生し,特にサイバーセキュリティでは,システム導入だけでなく,人・組織の運用面の課題も多い.ここでは特に安全に関する取組みを焦点に議論したい.
10:30〜11:15
「三菱ケミカルにおけるプラント運転高度化の試み」
(青山 貴征氏)
要旨:三菱ケミカルではデジタル技術を活用したリモート運転やデジタルツインをはじめとした拡張現実の導入検討に着手した.ここではプラント運転の高度化に寄与すると期待している技術のうち,実プラントへの導入を検討している技術を紹介する.
(休憩)
11:25〜12:10
「プラント運転・保守でのAI活用」
(安井 威公氏)
要旨:プラントでのAI利用には,運転の異常予兆検知から最適化,保全保安向上と,熟練ノウハウの継承まで様々な活用方法があります.またAIは工学や設計思想をエンハンスできるツールなのでOTサイバーセキュリティーへの活用も考えられます.
12:10〜12:55
「制御システムに対するサイバー攻撃の動向」
(宮地 利雄氏)
要旨:制御システムに対するサイバー攻撃の実態について,ウクライナでの戦争の勃発やCovid-19パンデミック禍の下での遠隔業務の高まりなど環境が激変している最近の動向を紹介する.
(昼食)
14:00〜15:00
「石油化学・石油精製プラントの保安管理のために行うリスクアセスメントの問題点とその解決法」
(松山 久義名誉教授)
要旨:リスクアセスメントにおいて,影響度の大きな最終事象の発生頻度を評価する段階で発生する,初期事象の発生頻度および防御層の失敗確率の数値の入手困難という問題点の解決法を示す.
15:00〜16:00
「リスクに関わる多様な概念は統合できるのか?」
(椿 広計所長)
要旨:統数研はリスク対応が必要な領域の知とリスクマネジメント方法論検討の横幹知とを繋ぐ研究ネットワークを運営している.リスク回避と最適化,定量と定性,ForecastとBackcast、ロバストとレリジエンスなど対立軸に見える概念も存在する.それらをどう整理するかの議論の概要を紹介する.
(休憩)
16:10~17:30
パネルディスカッション

パネラー:橋本教授,青山氏,安井氏,宮地氏,松山名誉教授
司 会:鈴木  剛氏(SICE 前東洋エンジニアリング)
受講者からの質問を題材に,プラント運転の安全と高度化に関して自由討論を行います

募集人員

会場45名,オンライン100名(定員になり次第,締切らせていただきます)

参加費

参加費には資料代(PDFにより電子配布)が含まれます.

  正会員 賛助会員・協賛団体所属員 一般(会員外) 学 生
会場 参加 8,000円 10,000円 15,000円
オンライン 5,000円 無 料

参加・支払方法

サイト(Peatix)よりお申込みください.
※オンライン参加の方へは、このサイト(Peatix)よりZoomのURLなどの案内が届きます。

申込締切

2022年11月30日(水) → 2022年12月13日(火)延長しました

問合せ先

計測自動制御学会事業会員サービス委員会担当(田中)
電話(03)- 3292-0314, FAX(03)- 3292-3145
E-mail:tanaka@sice.or.jp