2019年度計測自動制御学会学会賞贈呈のため,小林尚登氏を委員長とする学会賞選考委員会において慎重に選考の結果,下記論文賞9件,技術賞1件,著述賞2件,新製品開発賞3件,国際標準化賞1件が推薦され,理事会の決定を経て9月12日,広島大学東千田未来創生センター(SICE 2019会場)において贈呈式を行い,受賞者に賞状および副賞が贈呈された.

論文賞・9件》
○論文賞・蓮沼賞
「Level Set Method-Based Identification of Locations and Shapes of Fuel Cell Defects」
    (SICE JCMSI Vol.11, No.6で発表)
The Univ. of Tokyo・Hiroyuki MIYOSHI君,The Univ. of Tokyo/JST PRESTO・Takaaki NARA君,
Oita Univ.・Yuji GOTOH君,The Univ. of Kitakyushu・Masaaki IZUMI君
○論文賞・武田賞
「ビル内アトリウムの熱移動モデリングへのクープマンモード分解の適用-II―大スケール流速場による移流―」
    (SICE 論文集Vol.53, No.2で発表)
京都大学・河野洋平君、薄 良彦君、引原隆士君
○論文賞
「ルベーグサンプリングのもとでのシステム同定」
    (SICE論文集Vol.53, No.3で発表)
慶應義塾大学・川口貴弘君、彦野壮三朗君、京都大学・丸田一郎君、慶應義塾大学・足立修一君
○論文賞
「テンソルベースブラインド信号源分離による車両加速挙動の低次元物理モデリング」
     (SICE論文集 Vol.53, No.4で発表)
(株)豊田中央研究所・神保智彦君、日比野良一君
○論文賞・友田賞
「Can Graphical Interaction Increase Feelings of Conveying and Understanding in On-line Group Discussion?」
    (SICE JCMSI Vol.11, No.1で発表)
Doshisha Univ./ATR・Mitsuhiko KIMOTO君, ATR・Masahiro SHIOMI君,ATR/Osaka Univ.・Takamasa IIO君,
Doshisha Univ.・ Katsunori SHIMOHARA君
○論文賞
「Projecting Households of Synthetic Population on Buildings Using Fundamental Geospatial Data」
    (SICE JCMSI Vol.10, No.6で発表)
Kansai Univ. ・Takuya HARADA君, Tadahiko MURATA君
○論文賞
「準ミリ波を利用した路面上の水と氷の判別方法」
    (SICE 論文集 Vol.54, No.3で発表)
大同大学・上田浩次君、名古屋市工業研究所・宮田康史君
○論文賞
「高効率・高出力な静電駆動型空中超音波振動子の開発」
    (SICE 論文集 Vol.54, No.3で発表)
東京大学・神垣貴晶君、二宮悠基君、篠田裕之君
○論文賞
「油圧ショベルの均し作業精度向上のためのスミス補償器の活用」
    (SICE論文集Vol.54, No.12で発表)
キャタピラージャパン(同)・安藤博昭君、ネオリウム・テクノロジー(株)・青柳多慶夫君

技術賞・1件》
○技術賞
「最適運転支援制御システム(クラウドOP)における最適化モデリング技術の開発」
(azbil Technical Review 2018-4で発表)
アズビル(株)・小柳 隆君、鹿島 亨君、村田裕志君、古賀 圭君、鈴山晃弘君

著述賞・2件》
○著述賞
「バッテリマネジメント工学 電池の仕組みから状態推定まで」 (2015年・東京電機大学出版局)
足立修一君、廣田幸嗣君(編著)
押上勝憲君、馬場厚志君、丸田一郎君、三原輝儀君(著)
○著述賞
「温度計測 基礎と応用」 (2018年・コロナ社)
計測自動制御学会 温度計測部会(編)
新井 優君、井内 徹君、池上 宏一君、榎原 研正君、大重 貴彦君、角谷 聡君、佐藤 弘康君、
清水 孝雄君、杉浦 雅人君、浜田 登喜夫君、安田 嘉秀君、山田 善郎君(共著)

新製品開発賞・3件》
(新製品開発賞)
「YDC SONAR Version 7」
株式会社ワイ・ディ・シー殿
(新製品開発賞)
「savic-netTMG5 アドバンストコントローラ」
アズビル株式会社殿
(新製品開発賞)
「微小液体流量計 形F7M」
アズビル株式会社殿

国際標準化賞》1件
(国際標準化賞 功績賞)
横河電機(株)・大野 敏生君
対象国際標準規格名:
•    IEC 62541シリーズ: OPC Unified Architecture
•    IEC 62264シリーズ: Enterprise-control system integration

受賞者略歴および受賞論文概要

(論文賞・蓮沼賞)

Mr. Hiroyuki Miyoshi
He received his B.S., M.S. degrees from the University of Tokyo, Japan, in 2017, and 2019, respectively. He is currently a Ph. student of Mathematics, Imperial College London. His research interests are complex analysis for inverse problems, numerical simulations for non-invasive measurements.

Prof. Takaaki Nara
He received his B.S., M.S., and Ph.D. degrees from the University of Tokyo, Japan, in 1995, 1997, and 2000, respectively. He is currently a professor of Graduate School of Information Science and Technology, the University of Tokyo. His research interests include analyses and measurements in inverse problems. He is a member of JSIAM, IEEE, and SIAM.

Associate Prof. Yuji Gotoh
He received B.S. and M.S. degrees from Polytechnic University, Japan, in 1996 and 1998, respectively, and Ph.D. degree from Okayama University, Japan, in 2002. He is currently an associate professor of Department of Innovative Engineering, Oita University. His major interest is the electromagnetic non-destructive inspection. He is a member of the Japanese Society for Non-destructive Inspection and International COMPUMAG Society.

Prof. Masaaki Izumi
He received his B.S., M.S., and Ph.D. degrees from Okayama University, Japan, in 1984, 1986, and 1989, respectively. He is a professor of Faculty of Environmental Engineering, the University of Kitakyushu. His research interests include manufacturing and measurements on fuel cells. He is a member of JSME, ECSJ, and CerSJ.

受賞論文
「Level Set Method-based Identification of Locations and Shapes of Fuel Cell Defects」
Fuel cells are devices for converting chemical energy directly into electrical energy by electrochemical reactions, and thus the practical use of fuel cells has been actively researched. Among various types of fuel cells, polymer electrolyte fuel cells (PEFC) are typical fuel cells that are used mainly in households and vehicles. However, the problem of the deformation or breakage of the cells should still be studied. In the structure of a PEFC, the membrane electrode assembly (MEA), which plays a key role in generating electric current, can have defects due to external factors such as long-term use. The paper proposes an algorithm for estimating the positions and shapes of defects in the MEA using a level set method. This method is different from the conventional methods because prior information, such as the number of the defects is not required, and can directly determine the region of the defects, which is more effective for practical application. The proposed method is verified by both numerical simulations and actual experiments.

(論文賞・武田賞)

こうの ようへい
河野 洋平君(正会員)
2016年3月京都大学大学院工学研究科電気工学専攻修士課程修了.同年4月(株)日立製作所入社,現在に至る.在学時はビル内熱ダイナミクスに関する研究に従事.第58回自動制御連合講演会優秀発表賞を受賞.

すすき よしひこ
薄 良彦君(正会員)
2005年京都大学大学院工学研究科電気工学専攻博士後期課程修了.同年京都大学助手,07年助教,11年講師,16年4月大阪府立大学准教授となり現在に至る.08~10年,米国カリフォルニア大学サンタバーバラ校機械工 学科客員研究員.応用非線形ダイナミクス,電力・エネルギーシステム,制御技術に関する研究に従事.博士(工学).システム制御情報学会学会賞論文賞(2009, 2015年度)などを受賞.システム制御情報学会,電気学会,電子情報通信学会,IEEE,SIAMなどの会員.

ひきはら たかし
引原 隆士君(正会員)
1987年3月京都大学大学院工学研究科電気工学専攻博士後期課程研究指導認定退学.関西大学を経て,1997年4 月京都大学助教授,2001年8月同教授となり現在に至る.この間1993年3月から1994年3月米国コーネル大学客員研究員.パワーエレクトロニクス,非線形力学の工学的応用,MEMSの研究,情報通信・エネルギー統合技術の研究開発などに従事.京都大学工学博士.システム制御情報学会,電気学会,電子情報通信学会(フェロー),APS,SIAM,IEEEなどの会員.

受賞論文「ビル内アトリウムの熱移動モデリングへのクープマンモード分解の適用-II―大スケール流速場による移流―」
 本論文では,ビル内アトリウムにおける熱移動ダイナミクスを温度ならびに空調給気の実測データに基づきモデル化することを提案した.先行論文である第1部 [河野, 薄, 林田, 引原, 計測自動制御学会論文誌, vol.53, no.2, February (2017)] に続いて,第2部となる本論文では,実用に供されているビル内アトリウムで部屋間距離より大きい空間スケールの流速場が支配的な場合のモデル化を対象とし,粗視化した移流項を有する2次元移流方程式を熱移動ダイナミクスの数式モデルとして採用する.そして,実測データに対してクープマンモード分解を適用することで数式モデルのパラメータを同定し,この同定結果が流速場の特性数ならびに対象ビルの構造の観点から妥当であることを示した.以上第1部と合わせ,実測データ,クープマンモード分解,数式モデルを統合することで,ビル内アトリウムにおける熱移動の定量的評価が可能になることを示した.

(論文賞)

かわぐち たかひろ
川口 貴弘君(正会員)
2013年慶應義塾大学大学院理工学研究科前期博士課程修了.同年(株)東芝入社,研究開発センターに勤務.
2014年慶應義塾大学大学院理工学研究科後期博士課程に進学,2017年同研究科後期博士課程修了.博士(工学).同年より東京工業大学工学院研究員,2019年より同特任助教となり,現在に至る.制御理論とシステム同定の研究に従事.システム制御情報学会などの会員.

ひこの そうさぶろう
彦野 壮三朗君(正会員)
2016年慶應義塾大学大学院理工学研究科前期博士課程修了.同年日産自動車(株)入社.在学中,システム同定とその応用に興味をもつ.制御工学及びシステムズエンジニアリングの電動車開発応用に従事.自動車技術会会員.

まるた いちろう
丸田 一郎君(正会員)
2011年京都大学大学院情報学研究科システム科学専攻博士後期課程修了.博士(情報学).同年4月から12月まで日本学術振興会特別研究員PD(慶應義塾大学訪問研究員).2012年から京都大学大学院報学研究科特定助教,2013年同助教,2017年京都大学大学院工学研究科講師,2019年同准教授となり現在に至る.制御理論とシステム同定の研究に従事.計測自動制御学会著述賞(2014年).システム制御情報学会などの会員.

あだち しゅういち
足立 修一君(正会員,フェロー)
1986年慶應義塾大学大学院工学研究科博士課程電気工学専攻修了.工学博士. 同年(株)東芝入社,総合研究所に勤務.1990年宇都宮大学工学部電気電子工学科助教授,2002年同教授.その間,1993~96年航空宇宙技術研究所客員研究官.2003~04年ケンブリッジ大学客員研究員.2006年慶應義塾大学理工学部物理情報工学科教授となり,現在に至る.制御理論とその産業応用に関する研究に従事.計測自動制御学会創立30周年記念著述賞1等(1993年),計測自動制御学会著述賞(2007,14年),計測自動制御学会教育貢献賞(2008年),計測自動制御学会論文賞武田賞(2018年),日本機械学会賞(論文)(1998年),電気学会産業応用部門論文賞(2016年),システム制御情報学会産業技術賞(2016年)などを受賞.IEEE,電気学会,日本機械学会,システム制御情報学会,日本鉄鋼協会,日本音響学会,自動車技術会などの会員.

受賞論文「ルベーグサンプリングのもとでのシステム同定」
 システム同定において,動的システムの出力信号が一定の時間間隔で観測されることが想定されるのが一般的である.本論文では,不等間隔なサンプリング手法のひとつであり,出力信号が特定のしきい値を超えた場合にのみ出力信号をサンプリングするルベーグサンプリングをシステム同定に活用することを考える.ルベーグサンプリングを用いると,サンプリングされた出力信号の情報だけでなく,サンプル間に「サンプリングが行われなかった」という情報も得られることに着目し,この情報をモデルのパラメータの推定に利用することを提案した.また,提案法によって得られるパラメータの統計的な性質について明らかにした.提案法の有用性について数値例を通して検証し,等間隔なサンプリングを用いたときにくらべて,提案法を用いた場合のパラメータ推定値の分散が小さくなることを示した.

(論文賞)
じんぼ ともひこ
神保 智彦君(正会員)
2002年名古屋大学大学院工学研究科博士前期課程修了.同年,株式会社豊田中央研究所入社,2010年名古屋大学大学院工学研究科博士後期課程修了,現在に至る.パワートレーンと車両,ロボットのモデリング,制御,信号処理,最適設計の研究に従事.計測自動制御学会,自動車技術会会員(工学博士).

ひびの りょういち
日比野 良一君(正会員)
1991年名古屋大学大学院工学研究科博士前期課程修了.同年,株式会社豊田中央研究所入社,2009年名古屋大学博士学位授与,現在に至る.ドライブトレーン系の制御,ロバスト最適化,車両のモデリングの研究に従事.計測自動制御学会,日本機械学会,自動車技術会会員(工学博士).

受賞論文「テンソルベースブラインド信号源分離による車両加速挙動の低次元物理モデリング」
 車両はドラビリ・乗心地などの複数の要求制約を満足するようにハード特性や制御器が設計される.両設計には各振動現象を再現可能なモデルが必要となるが,多種多様な車両形式の詳細モデリングや低次元化,入力計測を含む同定は困難もしくは多くの工数を必要とする.本論文では,実走行時の出力データのみから低次元モデルを導出する新しい方法を提案している.本手法は,テンソル分解に基づき,振動系に装着された複数のセンサー信号の周波数,時刻,振動部位とその方向を相互に関連付け,振動系としての特徴を抽出し,外乱による定常的な振動と,操作に起因する過渡的な振動とを分離可能である.モデルの精度と複雑さ(モデルの次元)とのトレードオフが可能で,要求に応じた低次元物理モデルが得られる.また,力学的な振動伝達構造が得られ,計測が困難な入力や各部の伝達力も同時に推定可能となる.本論文では車両のドラビリに対して有効性を検証している.

(論文賞・友田賞)

じんぼ ともひこ
神保 智彦君(正会員)
2002年名古屋大学大学院工学研究科博士前期課程修了.同年,株式会社豊田中央研究所入社,2010年名古屋大学大学院工学研究科博士後期課程修了,現在に至る.パワートレーンと車両,ロボットのモデリング,制御,信号処理,最適設計の研究に従事.計測自動制御学会,自動車技術会会員(工学博士).

ひびの りょういち
日比野 良一君(正会員)
1991年名古屋大学大学院工学研究科博士前期課程修了.同年,株式会社豊田中央研究所入社,2009年名古屋大学博士学位授与,現在に至る.ドライブトレーン系の制御,ロバスト最適化,車両のモデリングの研究に従事.計測自動制御学会,日本機械学会,自動車技術会会員(工学博士).

受賞論文「テンソルベースブラインド信号源分離による車両加速挙動の低次元物理モデリング」
 車両はドラビリ・乗心地などの複数の要求制約を満足するようにハード特性や制御器が設計される.両設計には各振動現象を再現可能なモデルが必要となるが,多種多様な車両形式の詳細モデリングや低次元化,入力計測を含む同定は困難もしくは多くの工数を必要とする.本論文では,実走行時の出力データのみから低次元モデルを導出する新しい方法を提案している.本手法は,テンソル分解に基づき,振動系に装着された複数のセンサー信号の周波数,時刻,振動部位とその方向を相互に関連付け,振動系としての特徴を抽出し,外乱による定常的な振動と,操作に起因する過渡的な振動とを分離可能である.モデルの精度と複雑さ(モデルの次元)とのトレードオフが可能で,要求に応じた低次元物理モデルが得られる.また,力学的な振動伝達構造が得られ,計測が困難な入力や各部の伝達力も同時に推定可能となる.本論文では車両のドラビリに対して有効性を検証している.

(論文賞・友田賞)

Dr. Mitsuhiko KIMOTO(Student Member)
He received M. Eng. and Ph.D. degrees from Doshisha University, Kyoto, Japan, in 2016 and 2019, respectively. He is currently a JSPS Research Fellow (PD) at Keio University, Kanagawa, Japan. His research interests include human-robot interaction and human-computer interaction.

Dr. Masahiro SHIOMI(Member)
He is a researcher and a group leader of the Agent Interaction Design Laboratory at the Intelligent Robotics and Communication Laboratories at ATR, Kyoto, Japan. He received his M. Eng, and Ph. D. degrees in engineering from Osaka University, Osaka, Japan, in 2004, and 2007, respectively. His research interests include social touch and human-robot interaction.

Dr. Takamasa IIO(Member)
He received the Ph.D. degree from Doshisha University, Kyoto, Japan, in 2012. He is an assistant professor at University of Tsukuba, Ibaraki, Japan. His research interests include social robotics, group conversation between humans and multiple robots and social behaviors of robots.

Dr. Katsunori SHIMOHARA(Member)
He received the B.E. and M.E. degrees in Computer Science and Communication Engineering and the Doctor of Engineering degree from Kyushu University, Fukuoka, Japan, in 1976, 1978 and 2000, respectively. From 2001 to 2006, he was Director of the Network Informatics Laboratories and the Human Information Science Laboratories, Advanced Telecommunications Research Institute (ATR) International, Kyoto, Japan. He is currently a Professor at the Department of Information Systems Design, Faculty of Science and Engineering, ant the Graduate School of Science and Engineering, Doshisha University, Kyoto, Japan. His research interests include community systems design, relationality design and relationality-oriented systems design.

受賞論文「Can Graphical Interaction Increase Feelings of Conveying and Understanding in On-line Group Discussion?」
In this paper, we develop a text chat system to support graphical interaction for on-line group discussion and investigate whether our graphical text chat system increases a speaker’s feeling of conveying and a listener’s feeling of understanding in on-line group discussion. For on-line communication, in particular at group discussion, text chat is a very popular and widely used communication tool. Not only text messages but also graphical ones are available in recent chat systems, and many graphical text chat systems exist. However, whether and how such graphical text chat systems contribute to both feelings of conveying and understanding between users remains unknown. In this study, we developed a graphical text chat system that enables users to exchange interpretations of the concepts contained in each other’s text messages as images. Our experimental results demonstrate that the developed system increased both conveying and understanding feelings between users from both the speaker and listener viewpoints.

(論文賞)

Dr. Takuya HARADA(Member)
He received his B.S., M.S., and Ph.D. degrees from Kansai University, Japan, in 2015, 2017, and 2018 respectively. He is currently an Assistant Professor at College of Science and Engineering, Aoyama Gakuin University. His research interests include large scale social simulations. He is a member of JASMIN.

Dr. Tadahiko MURATA(Member)
He received his B.S., M.S. and Ph.D. degrees from Osaka Prefecture University, Japan, in 1994, 1996 and 1997, respectively. He is currently a Professor at Department of Informatics, Kansai University. He was a director of Policy Grid Computing Laboratory at Kansai University, Visiting Researcher at Computational Institute of Chicago University, Chair of IEEE SMCS Japan Chapter, Chair of IEEE SMCS Technical Committee on Awareness Computing, Member of IEEE CIS Neural Networks Technical Committee and a founding board member of Japanese Society for Evolutionary Computation. He is currently a board member of IEEE SMC Society since 2015, and a vice president of Japanese Society for Evolutionary Computation since 2018. His research interests include social simulations, multi-objective optimization, and soft computing. He is a member of ISCIE, SOFT, IPS, JSEC, JSAI, and IEEE.

受賞論文「Projecting Households of Synthetic Population on Buildings Using Fundamental  Geospatial Data」
In this paper, we propose a method to project households of synthetic population on the map using fundamental geospatial data for real-world social simulations. That is, we assign each generated household on a building in a geographical map. When we try to conduct a real-scale social simulation, we need attributes of agents and their locations on a geographical map. We have already proposed a synthetic population method that generates attributes of agents or citizens according to the available statistics released by the governments. In this paper, to determine the locations of agents, we propose a threefold method to project generated households on buildings in a geographical map using the fundamental geospatial data. 1) Synthesize a population in a local government (city, town or village), 2) Calculate the number of households in each district in the local government, and 3) Assign households into each district in the local government. We apply the proposed method to project households, that are generated from the statistics of Takatsuki City, Osaka, Japan, on buildings in the map. In order to cope with a problem of assigning households on buildings randomly, we propose a modified method to consider types and area of buildings. Projection results show that households are assigned more reasonably to isolated houses and apartments. Currently we are distributing synthetic whole populations of Japan. For more information, please visit our website at http://www.res.kutc.kansai-u.ac.jp/~murata/rsss-distribution/?lang=en.

(論文賞)

うえだ こうじ
上田 浩次君(正会員)
1959年生.1988年名城大学大学院工学研究科電気工学専攻修了.1996年名古屋大学大学院工学研究科 博士(工学)取得.2009年大同大学情報学部情報システム学科教授.道路交通の計測監視におけるセンサ応用に関する研究に従事.電子情報通信学会,電気学会などの会員.

みやた やすし
宮田 康史君(正会員)
1989年東北大学理学部化学科卒業.1998年から名古屋市工業研究所にて電磁波センシング技術の開発、燃料電池および炭素を主とする電池材料の開発に従事.日本化学会,化学工学会,電気化学会各会員.

受賞論文「準ミリ波を利用した路面上の水と氷の判別方法」
 凍結状態の路面は車両の制動能力の低下を引き起こし,大事故の要因となる.よって,路面が凍結(氷)か湿潤(水)かの正確な情報収集が要求されてきている.従来,電波を利用した検出方法が提案されてきたが,実用面において大きな課題があった.そこで本論文では, 24GHz単一周波数の電波を使用した簡便な判別方法を提案した.その方法としては,水面と氷面で電波の反射係数が大きく異なることに着目し,この係数を水と氷の判別の指標とするものである.なお,反射係数の検出は定在波比法に基づき,その検波方法を整理することで,既存のドップラ-センサの利用が可能となることも提案した.そして,小型,低価格かつ産業応用上の利点を持った実用的なシステム構築が可能であることを示した.また,この計測システムを実験室内に構築し,水面と氷面の反射係数の違いを計測した.それらの結果から,道路上の水と氷の判別おける本提案方法の安定性および有効性を確認した.

(論文賞)

かみがき たかあき
神垣 貴晶君(正会員)
2014 年熊本大学工学部機械システム工学科卒. 2016年 同大学院自然科学研究科機械システム工学専攻博士前期課程修了. 2019 年, 東京大学大学院新領域創成科学研究科複雑理工学専攻博士後期課程修了, 博士(科学)取得. 同年, 同大学院新領域創成科学研究科特任研究員に着任. 現在に至る. 空中超音波を用いた触覚提示技術に興味を持つ.

にのみや ゆうき
二宮 悠基君(学生会員)
2016 年東京大学工学部物理工学科卒.2018 年, 同大学大学院新領域創成科学研究科複雑理工学専攻修士課程修了, 現在, 同専攻博士後期課程在学中. 空中超音波を用いた触覚提示技術に興味を持つ.

しのだ ひろゆき
篠田 裕之君(正会員)
1988 年東京大学工学部物理工学科卒. 90 年同大学院計数工学修士, 同年より同大学時助手, 95 年博士(工学). 同年東京農工大学講師, 97年同助教授, 99年UC Berkeley客員研究員を経て2001年東京大学大学院情報理工学系研究科助教授, 2007年同准教授, 2012年同教授. 触覚を中心としたセンサシステムとデバイス, センサネットワーク, 二次元通信, ヒューマンインタフェース, 光・音響・生体計測などの教育と研究に従事.

受賞論文「高効率・高出力な静電駆動型空中超音波振動子の開発」
 本研究の目的は, 非線形音響用途, 特に, 触覚提示に利用可能な高効率・薄型空中超音波フェーズドアレイの実現である. 非線形音響用途に利用される既存のフェーズドアレイは, 多くの場合, 圧電セラミックスを用いた個別素子(圧電型素子)を配列することで実現されている. このデバイスは, 厚くかさばる上, 電気 音響エネルギー変換効率も十分でないことが実用上の問題となっている. 一方, 静電駆動型は, 薄型化・高効率化が容易であるものの, 従来構造では非線形音響用途に利用可能な音圧の生成が困難であった. 本稿では, 非線形音響用途に利用可能な静電駆動型の素子構造を提案した. 試作デバイスを用いた実験により, 素子の送出する単位面積あたりの音響パワーが, 圧電型素子の85 %であることを確認した. また, 駆動回路内の損失を含めなければ, 55 %の電気-音響エネルギー変換効率が実現されることを確認した. 提案した素子は, 計測用音源としても利用可能である.

(論文賞)

あんどう ひろあき
安藤 博昭君(正会員)
1995年同志社大学工学研究科機械工学専攻修士課程修了.同年4月キャタピラージャパン合同会社(旧:新キャタピラー三菱株式会社)に入社.油圧ショベルの構造設計,リンケージ解析や振動強度解析に従事.2008年同志社大学大学院工学研究科機械工学専攻博士課程後期修了.博士(工学).2010年から3年間米国キャタピラーへ海外赴任.油圧ショベルの主要コンポーネントや機体性能最適化に従事.2013年帰国以降,ショベルの操作性や油圧制御に関する研究開発を推進し,現在に至る.

あおやぎ たけお
青柳 多慶夫君(正会員)
2016年東京電機大学大学院理工学研究科理学専攻修士課程修了.同年ネオリウム・テクノロジー株式会社に入社.この間,システム同定,ロバスト制御,物理モデリングなどの研究開発に従事し,現在に至る.

受賞論文「油圧ショベルの均し作業精度向上のためのスミス補償器の活用」
 油圧ショベルの主要コンポーネント性能は年々向上し,マシンコントロールシステムもますます大規模化・複雑化している.油圧ショベルは,非常に汎用性の高い建設機械であり,掘削・積み込み・吊り荷・均し作業など多彩な土木作業を行う.現場に応じて,強い掘削力のみならず,機敏な動作や繊細で正確な動作も求められる.本論文では,油圧ショベルの最も難しい操作の1つである均し作業の自動化に着目する.均し作業では,3つの油圧シリンダを同時にバランス良くそれぞれのレバーの操作量を少しずつ変えて操作することにより,バケットが任意の面に沿って滑らかに動く.この均し作業コントローラを開発するには,制御対象である油圧システムの応答遅れをいかに考慮するかが重要である.レバー操作から油圧シリンダ出力までにおけるむだ時間を考慮したスミス補償器を設計し,むだ時間を含むプラントモデルを用いて,均し作業のシミュレーションを実施し,スミス補償器による精度向上を定量的に評価した結果を示す.

(技術賞)

こやなぎ たかし
小柳 隆君(正会員)
1998年北陸先端科学技術大学院大学情報科学研究科修士課程修了.同年 山武ハネウエル(現アズビル(株))入社.現在,アズビル(株)ITソリューション本部にて,クラウドサービスの開発に従事.専門領域は,オフィスビルなど業務用建物における空調熱源設備の省エネルギー制御.

かしま とおる
鹿島 亨
1999年慶應義塾大学理工学研究科修士課程修了.同年,(株)山武(現アズビル(株))入社.2011-2013年スタンフォード大学客員研究員.現在,アズビル(株)AIソリューション推進部にて,製造工程や業務用建物へのAI関連技術の適用に関する研究開発に従事.専門領域はデータサイエンス,数理最適化など.日本オペレーションズ・リサーチ学会の会員.

むらた ひろし
村田 裕志
2005年大阪大学大学院工学研究科修士課程修了.同年 (株)山武(現アズビル(株))入社.現在,アズビル(株)ITソリューション本部にて,プラントや業務用建物におけるエネルギーを管理するクラウドサービスの開発に従事.専門領域は,業務用建物における空調熱源設備の省エネルギー制御.

こが けい
古賀 圭君(正会員)
2011年慶應義塾大学大学院理工学研究科修士課程修了.同年,(株)山武(現アズビル(株))入社.現在,アズビル(株)AIソリューション推進部にて,業務用建物における空調熱源システム,工場・プラント等の制御・最適化に関わる研究開発に従事.専門領域は最適化技術,数理モデリングなど.

すずやま あきひろ
鈴山 晃弘
2012年早稲田大学大学院基幹理工学研究科修士課程修了.同年,アズビル(株)入社.現在,アズビル(株)ITソリューション本部にて,クラウドサービスの開発に従事.専門領域は,熱エネルギーシステムの自動制御、シミュレーションなど.

受賞論文「最適運転支援制御システム(クラウドOP)における最適化モデリング技術の開発」
  建物の熱源運転計画の最適化計算に必要な「数理モデル」の品質向上、およびその作成・編集作業を容易化する技術を開発した.具体的には,多種多様な制約条件の定式化において,多目的最適化の一手法である「満足化トレードオフ法」を応用するとともに,制約の強さをパターン化し,式の構造を標準化した.これにより,パラメータを調整することで柔軟かつ容易に数理モデルの作成・編集が可能となり,納得できる解を短時間で得ることができるようになった.
  本技術の利用により,実際の現場において,サービス導入時のエンジニアリングの効率化,納得性の高い実用的な運転計画の提供を実現している.本技術は,建物の熱源運転計画のみならず,数理最適化問題全般に対して適用可能であり,特に多数の要求(目的・制約条件)の調整が必要な問題について同様の効果が期待できる.

(著述賞)

あだち しゅういち
足立 修一君(正会員,フェロー)
1986年慶應義塾大学大学院工学研究科博士課程電気工学専攻修了.工学博士. 同年(株)東芝入社,総合研究所に勤務.1990年宇都宮大学工学部電気電子工学科助教授,2002年同教授.その間,1993~96年航空宇宙技術研究所客員研究官.2003~04年ケンブリッジ大学客員研究員.2006年慶應義塾大学理工学部物理情報工学科教授となり,現在に至る.制御理論とその産業応用に関する研究に従事.計測自動制御学会創立30周年記念著述賞1等(1993年),計測自動制御学会著述賞(2007,14年),計測自動制御学会教育貢献賞(2008年),計測自動制御学会論文賞武田賞(2018年),日本機械学会賞(論文)(1998年),電気学会産業応用部門論文賞(2016年),システム制御情報学会産業技術賞(2016年)などを受賞.IEEE,電気学会,日本機械学会,システム制御情報学会,日本鉄鋼協会,日本音響学会,自動車技術会などの会員.

ひろた こうじ
廣田 幸嗣
1971年東京大学工学系研究科電子工学修士課程修了.同年日産自動車(株)入社,総合研究所に勤務.1979~82年商品開発本部ニューヨーク事務所に駐在.2000~15年カルソニックカンセイ(株)テクノロジオフィサ.2010~15年日産自動車(株)技術顧問を兼任.ミリ波レーダや表示装置,エアバッグなど多くの車載デバイスの開発に従事.電気学会,自動車技術会などの会員.

おしあげ かつのり
押上 勝憲君(正会員)
1978年電気通信大学電気通信学部応用電子工学科卒業.同年日産自動車(株)入社,総合研究所などに勤務.2011年よりカルソニックカンセイ(株)シニアエキスパートエンジニアとなり現在に至る.自動車の電子制御・電子システムの開発に従事.自動車技術会の会員.

ばば あつし
馬場 厚志君(正会員)
2009年カリフォルニア工科大学大学院電気工学科修了.早稲田大学渡邊研究室を経て,2010年カルソニックカンセイ(株)入社,電池状態推定の研究開発に従事.2013年慶應義塾大学大学院理工学研究科基礎理工学専攻後期博士課程修了.博士(工学).2016年(株)デンソー入社,2017年より担当係長となり現在に至る.自動運転の判断制御の研究開発に従事.自動車技術会の会員.

まるた いちろう
丸田 一郎君(正会員)
2011年京都大学大学院情報学研究科システム科学専攻博士後期課程修了.博士(情報学).同年4月から12月まで日本学術振興会特別研究員PD(慶應義塾大学訪問研究員).2012年京都大学大学院報学研究科特定助教,2013年同助教,2017年京都大学大学院工学研究科講師,2019年同准教授となり現在に至る.制御理論とシステム同定の研究に従事.計測自動制御学会著述賞(2014年)受賞.システム制御情報学会などの会員.

みはら てるよし
三原 輝儀
1974年国立都城高等専門学校工業化学科卒業.同年日産自動車(株)入社,総合研究所などに勤務.2010~19年カルソニックカンセイ(株)テクノロジオフィサ.2019年からカルソニックカンセイコンサルタント,現在に至る.車載用のパワー半導体,ASIC,パワーエレクトロニクス機器の開発に従事.電気学会,自動車技術会などの会員.

受賞図書「バッテリマネジメント工学 著書概要」
 本書の目的は,電池の電気化学的な物性の側面(物理の世界)と,バッテリマネジメントシステムに代表されるシステム情報的な側面(情報の世界)の両面から,電池を解説することである.特に,電子回路や制御エンジニアに電池の物理化学的な仕組みを理解してもらうために,化学電池の基礎を平易に解説した.それと同時に,電気化学のエンジニアにバッテリマネジメントシステムを理解してもらうために,電池のモデリングと状態推定の理論から実装を解説した.電池に限らず,「物理」の重要性は技術の現場では理解されているだろう.一方,近年,ビッグデータに代表されるように「情報」の重要性も認識されてきた.重要な点は,物理と情報を単体で利用するのではなく,両者をうまく融合させて相乗効果を図ることである.このようなアプローチの重要性が,産業界の幅広い分野で認識されてきている.本書は電池を具体例とした,物理と情報を融合した新しい学問分野の実践的なテキストとなるだろう.

(著述賞)

あらい まさる
新井 優君(正会員)
1984 年 東京工業大学大学院総合理工学研究科修士課程修了.1984年 工業技術院計量研究所(現産業技術総合研究所)入所.1994年~1995年 イタリア国立計量研究所 にて在外研究.2015年 計量標準普及センター長.2017年つくば中央第三事業所長.現在に至る.温度標準,白金抵抗温度計の研究に従事.1998年市村学術賞貢献賞,2004年文部科学大臣賞研究功績者表彰,2007年計測自動制御学会論文賞(蓮沼賞)を受賞.

いうち とおる
井内 徹君(永年会員)
1968年東京工業大学大学院修士課程修了(制御工学専攻).同年八幡製鐵(株)(現日本製鉄(株))入社.放射測温,光計測,レーザ加工などの研究・開発に従事.1991年退社.同年東洋大学理工学部に転職,2013年同大学名誉教授.翌年(株)チノー顧問,現在に至る.理学博士(1980年東工大).大河内記念技術賞(1984年),全国発明表彰経団連会長賞(1993年),SICE論文賞(2000年)を受賞.応用物理学会,Optical Society of Americaの会員.

いけがみ こういち
池上 宏一君(正会員)
1982年名古屋大学大学院理学研究科博士課程修了(大気水圏科学専攻).地質・環境調査会社等の勤務を経て,1990年林電工株式会社勤務.測温抵抗体及び素子,熱電対の研究開発に従事.2018年同社顧問.

えはら けんせい
榎原 研正
1978年京都大学理学部物理学科卒業,1983年大阪大学基礎工学研究科博士後期課程修了, 同年通商産業省工業技術院計量研究所(現産業技術総合研究所)入所,エアロゾル計測,統計工学などの研究に従事。2019年退職,現在産業技術総合研究所名誉リサーチャー,明治大学兼任講師,学習院大学非常勤講師。工学博士

おおしげ たかひこ
大重 貴彦君 (正会員)
1991年東京大学大学院工学系研究科計数工学専攻修士課程修了.同年4月 日本鋼管(現JFEスチール(株))入社.2005年4月JFE技研(株),2009年4月JFEスチール(株),2018年4月JFEテクノリサーチ(株),現在に至る.主に光学センサの開発に従事.2003年 全国発明表彰発明賞,2014年度計測自動制御学会計測部門論文賞.2018年度計測自動制御学会論文賞・蓮沼賞受賞.計測自動制御学会,日本鉄鋼協会の会員.

かどや さとる
角谷 聡
1986年 東京理科大学 工学部 電気工学科卒業.1986年 株式会社千野製作所(現 株式会社チノー)入社、現在に至る.主に、放射温度計、電子式湿度計、人体検知器等の検出デバイス、機器の技術・製品開発に従事.

さとう ひろやす
佐藤 弘康君(正会員)
1996年3月 成蹊大学大学院 計測数理工学研究科 修了.1996年4月 日本電気計器検定所 入所、現在に至る.主に,熱電対、抵抗温度計、放射温度計の校正業務に従事.

しみず たかお
清水 孝雄君(正会員)
1976年 東京教育大学 理学部応用物理学科卒業.1976年 株式会社千野製作所(現(株)チノー)勤務.現在,取締役常務執行役員 久喜事業所長.主に放射温度計,熱画像装置,温度校正装置や光応用などの技術・製品開発に従事.日本赤外線学会,日本冷凍空調学会などの会員.

すぎうら まさと
杉浦 雅人君(正会員)
 1992年慶應義塾大学大学院理工学研究科修士課程修了(計測工学専攻).1992年新日本製鐵株式会社(現 日本製鉄株式会社)入社,現在に至る.鉄鋼製造プロセスにおける放射測温技術,光応用計測技術の研究開発に従事.2015年群馬大学大学院理工学府博士課程修了(理工学専攻電子情報・数理領域),博士(理工学).日本鉄鋼協会の会員.2010年文部科学大臣発明賞,2012年計測自動制御学会論文賞・蓮沼賞を受賞.

はまだときお
浜田 登喜夫君(正会員)
1981年大阪大学基礎工学部物性物理工学科卒業。1981年田中貴金属工業(株)入社、現在に至る.白金系材料・白金系温度センサの研究開発に従事。
1998年大阪大学大学院基礎工学研究科博士課程修了。博士(工学)2013年日本金属学会技術開発賞、2015年計測自動制御学会技術賞受賞。日本金属学会などの会員。

やすだ よしひで
安田 嘉秀
1986年 神戸大学大学院工学研究科修士課程修了(計測工学専攻)1986年 横河北辰電機(現 横河電機)勤務 現在に至る.主に、ディジタル指示調節計や信号変換機など小規模計装機器の開発設計・マーケティングなどに従事。

やまだ よしろう
山田 善郎君(正会員)
 1985年東京大学大学院工学系研究科計数工学専攻修士課程修了.同年日本鋼管(現 JFE-スチール(株))入社,1992年カリフォルニア工科大学大学院 電気工学科(修士)修了.1998年工業技術院計量研究所(現 産業技術総合研究所)入所,2002~2003年国際度量衡局にて在外研究.2010年上席研究員(現 首席研究員),現在に至る.温度標準,放射温度計測に関する研究に従事.1989年計測自動制御学会論文賞(蓮沼賞),1997年市村産業賞功績賞,2014年文部科学大臣表彰科学技術賞研究部門を受賞.

受賞論文「温度計測 基礎と応用」
 本書は,1981年にSICEから出版された「温度計測」の改訂版「新編 温度計測(1992年)」から4半世紀経過する中で企画編集された全面改訂版である.その特徴は,前書発行以降のさまざまな温度計測に関連する知見を取り入れた事のみならず,温度計測の初学者を対象とした領域(第1章)と,中・上級者向けの専門領域(第2章以降)の二つに分けた事である.前者の部分を通読することによって,温度計測に関わる基本的・全体的な内容を把握でき,さらに独立専門部分において,必要に応じ個別の専門内容に習熟できるという構成である.具体的な構成は,1章;温度計測通論,2章;測定の不確かさ,3章;抵抗温度計測,4章;熱電対による温度計測,5章;放射測温,6章;温度計測法と温度計の広がりとなっている.各章末には各文献の解説がされており,省略されている事項を知ることや,さらに進んで調査・研究する手掛かりとなることを意図している.本書を「温度計測」の教科書・技術書・学術書として活用していただければ著者として本望である.

(新製品開発賞)

受賞製品「YDC SONAR® Version7」
株式会社ワイ・ディ・シー 殿
  YDC SONAR®は製造業における品質改善・歩留り向上を支援するデータ活用パッケージである.Version1は1990年代半ばにリリースされ,以後20年以上に渡り製造業でブラッシュアップされ続けたパッケージシステムである.製造業では,顧客ニーズの多様化による多品種少量生産が進展し,生産に関わるプロセス変化のスピードはきわめて速くなっている.また,熟練者の退職や労働人口の減少による労働力不足が深刻化しつつある.こうした中,業務のさらなる効率化を目指し,AIの活用に注目が集まっている.YDC SONAR® Version7は,このようなユーザニーズに応え,「製造現場におけるAIの有効活用」をテーマに豊富なAI連携機能を搭載した.これにより従来この製品が得意とするデータの前処理・見える化を超え,AIによる予測モデルの作成・予測に至るまでを,1つのプラットフォームで実現可能となった.YDC SONAR®は製造業におけるデータ活用・AI活用のスタンダードとしてAIをコモディティ化し,使用者のスキルレベルを問わず,誰もが品質予測や予兆検知でAIを自由に活用できるプラットフォームへと進化を遂げた.(会誌「計測と制御」Vol.57  No.12(2018年12月号)掲載)

(新製品開発賞)

受賞製品「savic-netTMG5 アドバンストコントローラ」
アズビル株式会社 殿
 国内外を含めたグローバル市場でのさらなる市場拡大を目指し,オープンネットワーク対応を強化した新ビルディング・オートメーション・システムとしてsavic-netTM G5を開発した.本論文ではsavic-netTM G5システムの第一弾として開発を行ったアドバンストコントローラの製品紹介を行った.アドバンストコントローラはオープン通信であるBACnetTMに対応し,自社/他社のさまざまな機器とのシステム構築が可能となる製品である.また製品が稼働している状態でも設定変更やアプリケーション変更ができるオンラインエンジニアリングなどの省エンジニアリング機能を搭載した.さらに,従来製品よりデータ監視数,制御アプリケーション容量,接続デバイス台数等の制約を大幅に緩和するとともに,EthernetTMで接続可能な冗長化ネットワークI/Oへの対応,ユニバーサル入力への対応などの機能拡張も行った.(会誌「計測と制御」Vol.56  No.10(2017年10月号)掲載)

(新製品開発賞)

受賞製品「微小液体流量計 形F7M」
アズビル株式会社 殿
 一般産業市場, 半導体製造プロセス, 製薬, 化学分析の分野では, 数mL/min程度の微小液体流量計測の必要性が高まっているものの, 使用者の要望(サイズ, 価格, 設置条件等)を満たす流量計が提供されているとは言い難く, 当社ではMEMS技術とパッケージ技術を融合し, 計測流量範囲0.1~10mL/min, 0.3~30mL/min, 0.5~50mL/min, および計測精度5%RDを実現する熱式微小液体流量計(形F7M)を商品化した. 従来方式の流量計と比較して大幅な小形・軽量化, および平易な設置性を実現した.
 計測対象流体の制限(腐食性,導電性)を排除するため, 耐食性の高い石英ガラス製配管に液温測定用センサとヒーター(流速センサ)を分離して固定した.液温センサにて流体の温度を測定し, ヒーターが常に液温から一定温度高くなるように制御し, その時のヒーターの消費電力を計測し, 予め取
得した電力/流量換算式に則り流量信号に換算している.(会誌「計測と制御」Vol.56  No.12(2017年12月号)掲載)

(国際標準化賞 功績賞)

おおの としお
大野 敏生
 1990年東京工科大学機械制御工学科卒業,同年,横河電機(株)に入社,その後FAコンピュータ,SCADA, DCS等の制御システムの開発に携わり,現在シニアシステムアーキテクトとしてプラント情報システムの企画・開発に従事している.1997年から,OPC Foundationの産業標準化活動に参画し,OPC Technical Advisory Committeeを経て,日本OPC協議会代表幹事,OPC UA FLC Steering Committeeとして活動中.また,2008年からは,IECの国際標準化活動に参画し,SC65E WG8 国際エキスパート,IEC SC65E JWG5 国際エキスパート,IEC SC65E WG8国内幹事,IEC SC65E JWG5国内幹事,IEC TC65E WG16国内委員として活動中.

対象国際標準規格名:
・IEC 62541シリーズ:OPC Unified Architecture
・IEC 62264シリーズ:Enterprise-control system integration
 IEC 62541は,産業オートメーション分野を中心に,装置や機器間の,安全で信頼性ある相互運用を規定する国際標準である.IEC 62264は,経営システムと製造システムの連携を目的とし,各システム領域で必要とされるアクティビティや,システム間で交換される情報のモデルを規定する国際標準である.IEC 62541およびIEC 62264は,その目的およびスコープも異なるが,スマートマニュファクチャリングを実現する上で重要な規格であり,これからも規格策定及び普及に,積極的に関わることで産業界及び社会の発展に貢献していきたい.