主 催

計測自動制御学会

企 画

教育・認定委員会人材育成WG

お待たせしました。プロセス新塾―考究2020塾生募集再開のご案内です。COVID-19 Pandemic状況下で「新しい生活様式」を模索しながら本年度はWebで新塾2020を開催致します。 計測自動制御学会では2006年から14年間に亘り実用性のある高度な計測制御技術の伝承を第一の目的として,塾形式の教育プログラムを年度毎に開催してきました.これまでに輩出した修了塾生は430名を超えました.修了塾生は各種プロセス制御分野の中核となり産業の推進エンジンとなっており,各界から高い評価を受けています.塾の理念は「制御の現場と理論の整合」であり,現場がわかり,自立でき,そして社外人脈を活用できる人材の育成に力点が置かれています.今日なお塾の継続開催の声が産業界に多く,この期待に応える形でのプロセス新塾-考究編の開催案内です.3年間の時限企画とし,目標100名の骨太技術者育成計画の第2年度募集案内です.
COVID-19 Pandemic状況下を鑑み、開催時期の見直し(10月~翌5月)・全てをWeb講座・現地見学会/宿泊/対面交流会の廃止と受講料低減、一方で、学習効果が低下しないよう計画を見直しました。各講師は「考究」の理念のもと講座内容を引き締めます。またプロセス産業現場の「新しい生活様式」に貢献できるよう随所にSICEに於ける最新の計測制御デスカッション内容を反映致します。

塾の基本理念として「制御システム現場での課題」を突破する「ものの考え方」の伝授をも意識します.すなわち,型に嵌まって居てものの本質を掴めるか?定説だけが唯一の解決策か?もっと自由度は無いものか?いま採るべき選択肢は何か?どう考えれば未経験の課題を解決できるか?十分条件より必要条件を深く捉えるとベターな方法を創出できる事実もあり,工学の現場を忘れず原点を見失うことが無い様,自分の眼で見て,現代課題を突破するセンスと力をあわせて塾生に伝授したい.

塾長は北森俊行 東京大学名誉教授SICE元会長(第33期)です.また副塾長を本多敏 慶應義塾大学名誉教授SICE元会長(第54期)が務め,両輪で“新塾‐考究”を主宰戴きます.そのもとでプロセスの制御計測の産業界・学界のトップレベルの講師陣が渾身を込め指導いたします.
本年度(2020年10月~2021年5月)は①通信講座(各講師陣が作成した合計1,000ページを超えるテキストを受講生各自が学習し,課題に解答し理解を確認する)と,②8回のWebスクーリング(Web-EXを使用いたします)によって,実のある成果が得られるように工夫致します.また,③講師と受講生間のWebベースのインタラクション(相互意見交換)を活発化させ SICEプロセス新塾人脈ネットワークGEN: Good Engineers Networkの構築を目指します.④未経験事象に対するプロセスの安全に関するグループワークを実施します.また⑤学習が卓越したスーパー受講生が居た場合,これを3名の範囲で顕彰します.なお従前通り,⑥修了者はSICE「計測制御エンジニア補」資格認定試験(*注2)の試験免除合格者(予定)となります.当講座は国内約100の工学系学協会が所属する日本工学会(1879年創立)のECEプログラム(*注1)に認定されており,⑦一定の基準を満たした修了者にはECEプログラム修了認定証(認定番号付)が合わせて授与されます.⑧「ものの考え方について」考究すべくパネルデスカッション等を実施します。 応募要領および申込みについては下記をご参照ください.

■講師陣:(敬称略)

塾長:北森俊行(東京大学名誉教授)
副塾長:本多 敏(慶應義塾大学名誉教授)
講師:伊藤利昭(元名古屋工業大学),重政 隆(東芝三菱電機産業システム(株)),小河守正(アズビル(株)),鈴木 剛(元東洋エンジニアリング(株)),富田芳生(元横河電機(株)),加納 学(京都大学),橋本芳宏(名古屋工業大学),奥津良之(アズビル(株)),石田 尚(東芝三菱電機産業システム(株)),佐々木尚史(横河電機(株)),大木隆平(元IHI),茂森弘靖(JFEスチール(株)),鷲北芳郎(日本製鉄(株)),伊勢居良仁(日本製鉄(株))ほか.

■期 間

2020年10月(開講)~2021年5月(修了)

■募集条件

・ プロセス制御・計測の分野での経験(企画・開発・設計・実装・保守など)が10年程度あること.
・ 通信教育講座(自己学習,なお課題は毎回提出)を行いWebスクーリングに原則としてすべて出席可能なこと.

■通信講座とスクーリング概要,日程,場所,講師

通信講座は配本されるテキストを自己学習(出題された課題に回答し毎回提出)します.Webスクーリング日程は以下の通り確定ですが,講座名・講師・時間は変更されることがあります.

●1回目:10月9日(金)午後1:00~午後5:30(Web-EX使用)
・開校式と塾長講義/現場と理論の整合性 北森俊行塾長
・産業の発展とプロセス制御の役割 伊藤利昭講師
●2回目:11月13日(金)午後1:00~午後5:30(Web-EX使用)
・プロセス制御の基礎 重政 隆講師
・PID制御の実際        富田芳生講師
●3回目:12月11日(金) 午後1:00~午後5:30(Web-EX使用)
・計測の理論と実際       本多 敏講師
・プロセス制御のための化学工学演習 橋本芳宏講師
●4回目:2021年1月8日(金)午後1:00~午後5:30(Web-EX使用)
・製紙プロセスでの計測と制御          佐々木尚史講師
・プロセスのモデリング 加納 学講師
●5回目:2月12日(金)午後1:00~午後5:30(Web-EX使用)
・プロセスにおける電動機制御    石田 尚講師
・電力プラント計装の実際          大木隆平講師
●6回目:3月12日(金)午後1:00~午後5:30(Web-EX使用)
・モデル予測制御の実際  小河守正講師
・計装の基礎と実例        鈴木 剛講師
●7回目:4月9日(金)午後1:00~午後5:30(Web-EX使用)
・調節弁技術の理論と実際         奥津良之講師
・“安全考究”グループワーク等 富田芳生講師、小河守正講師他
●8回目:5月14日(金) 午後1:00~午後5:30(Web-EX使用)
・鉄鋼プロセスの計測技術 伊勢居良仁講師
・板圧延制御技術の進歩と展望 鷲北芳郎講師
・鉄鋼製品の品質管理への統計的手法の応用 茂森弘靖講師
・修了式      北森俊行塾長

■募集人員

約30名 ※応募者が多数の場合,人材育成塾WGにて調整選考を行うことがある.

■参加費用

12万円/人
講義のテキスト代,スクーリング費を含む.支払い方法は, 別途連絡.

■申込締切

ご好評により枠を若干名追加し、締切を延長しました。
2020年9月4日(金) → 2020年9月18日(金)

■申込先

「SICEプロセス新塾2020受講希望」と表記し,塾生の氏名,ふりがな,連絡先(〒,住所,所属,部署名),電話,FAX,E-mailを明記してください.
〒101-0052 東京都千代田区神田小川町1-11-9 金子ビル4階
(公社)計測自動制御学会 SICEプロセス新塾係
E-mail:office_educ@sice.or.jp までメールにてお申し込みください.問い合わせは電話(03)3292-0314,FAX(03)3292-3145 担当迄.

(注 1)ECE高度技術者教育プログラム(Engineering Capacity Enhancement Program)の略称であり,①プロフェッショナルとしての専門能力の向上,②多様性を受け入れ,異分野技術を取り入れていける能力の向上,③グローバルな競争力の強化に寄与できる能力の向上,④社会人基礎力の向上,の各到達目標を満たす良質な技術者教育プログラムを指す.認定プログラム修了者は日本工学会HP上に認定番号と氏名が掲載される.(日本工学会HP)
(注 2)計測制御エンジニア(計測制御エンジニア,計測制御エンジニア補,計測制御エンジニア(アカデミック)の三種)とは(公社)計測自動制御学会が認定する技術者資格を指す.(詳細はこちらを参照)