主 催

計測自動制御学会

企 画

SICEメンバー委員会人材育成塾WG

計測自動制御学会はこれまで2006年から16年間に亘り実用性のある高度な計測制御技術の伝承を第一の目的として,塾形式の教育プログラムを年度毎に開催してきました.(本会会誌2022年12月号「特集 SICEプロセス塾15年からの知見と提言(現在・過去・近未来)」を参照ください)これまでに輩出した修了塾生は全507名となりました.当塾修了各位は各種プロセス制御分野の推進エンジンとなって活躍中で,各界から高い評価を受けています.当塾の基本理念は「制御の現場と制御理論の整合」であり,現場がわかり,自立でき,そして社外人脈を活用できる技術人材の育成に力点が置かれています.今日以前にも増して当塾継続開催の声が産業界に多く,この期待に応える形でのプロセス新塾-考究編Ⅱの開催案内です.3年間の時限企画とするSICE骨太技術者育成計画の第2年度募集案内になります.

本年度は新型コロナ感染症への注意も払いつつ,対面行事主体*として、適宜にWeb講座メリットも織り交ぜながら開催します. 塾長は北森俊行 東京大学名誉教授SICE元会長(第33期)です.また副塾長を本多敏 慶應義塾大学名誉教授SICE元会長(第54期)が務め,両輪で“新塾‐考究Ⅱ”を主宰戴きます.そのもとでプロセスの制御と計測の産業界・学界のトップレベルの講師陣が渾身を込め指導いたします.新塾では常に進取の精神を意識しながら「制御システム現場での課題」を突破する「ものの考え方」の伝授を重視します.また生成AI(Artificial Intelligence)やCPS(Cyber & Physical System)など近年の劇的な産業・技術の進展と変化も意識しながら、新塾各講師は「考究」の実践理念のもと講座内容を引き締めます.

本年度(2023年10月~2024年5月)は
①通信講座(各講師陣が作成した合計1200ページを超えるWeb配信pdfテキストを受講生各自が学習し,課題に解答し自分自身で理解を確認する)
②9回のスクーリング(対面5回&Web講義4回/Webexを使用します*)によって,実のある成果が得られるように工夫致します.
③リアル交流会を3回*開催し、受講生間および講師陣との対面のインタラクション(相互意見交換)を活発化させ SICEプロセス新塾人脈ネットワークGEN: Good Engineers Networkの構築・強化を目指します.
④未経験事象に対するプロセスの「安全に関する特論とグループワーク」を実施します.なお当講座は国内約100の工学系学協会が所属する日本工学会(1879年創立)のECEプログラム(*注1)に認定されており,
⑤一定の基準を満たした修了者にはECEプログラム修了認定証(認定番号付)が合わせて授与されます.
⑥「ものの考え方について」考究すべく「グループワーク」を実施します.
⑦学習が卓越したスーパー受講生が居た場合,これを3名の範囲で顕彰します.
⑧2回の計測制御現場見学*を実施します.
⑨異分野ECEプログラムとの連携講座を企画します。(*状況で変更有)

応募要領および申込みについては下記をご参照ください.

■講師陣:(敬称略)

塾長:北森 俊行(東京大学名誉教授)
副塾長:本多 敏(慶應義塾大学名誉教授)
講師:伊藤 利昭(元名古屋工業大学)
重政  隆(東芝三菱電機産業システム(株))
小河 守正
鈴木 剛(元東洋エンジニアリング(株))
富田 芳生(元横河電機(株))
加納 学(京都大学)
橋本 芳宏(元名古屋工業大学)
奥津 良之(元アズビル(株))
石田 尚(東芝三菱電機産業システム(株))
佐々木 尚史(横河電機(株))
大木 隆平(元IHI)
鷲北 芳郎(日本製鉄(株))
伊勢居 良仁(日本製鉄(株))
山口 収(JFEスチール(株))
ほか.

■期 間

2023年10月(開講)~2024年5月(修了)

■募集条件

・プロセス制御・計測の分野での経験(企画・開発・設計・実装・保守など)が10年程度あること.
・通信教育講座(自己学習,なお課題は毎回提出)を行い対面&Webスクーリングに原則としてすべて出席可能なこと.

■通信講座とスクーリングの概要,日程

通信講座はWeb配信されるpdfテキストを自己学習(出題された課題に回答し毎回提出)します.*スクーリング日程は以下の通り確定ですが,講座名・講師・時間・会場・方式は変更されることがあります。(随時連絡)
●1回目:10月13日(金),14日(土) 午前9:30~午後5:00
日吉(対面、慶應義塾大学/来往舎 宿泊/協生館*)
・開校式と塾長講義 ECE教育に応えて/制御現場と理論の整合性
北森 俊行塾長
・産業の発展とプロセス制御の役割   伊藤 利昭講師
・“考究” グループワーク 座長 本多 敏講師
(13日夕刻リアル交流会*)
・計測の理論と実際        本多 敏講師
・鉄鋼プロセスの計測技術 伊勢居 良仁講師
・プロセス制御のための化学工学演習 橋本 芳宏講師
●2回目:11月2日(木)午後1:00~午後5:00 (日立市/JR大甕)
・現場訪問「㈱日立製作所殿 セキュリティ教育センター(SeTA)」
●3回目:11月10日(金)午後1:00~午後5:00(Webex)
・プロセス制御の基礎 重政 隆講師
・PID制御の実際 富田 芳生講師
●4回目:12月8日(金)午前9:30~午後5:00
日吉(対面、慶應義塾大学 来往舎)
・製紙プロセスでの計測と制御 佐々木 尚史講師
・プロセスデータからのモデリング 加納 学講師
~特別講演(異分野ECE連携プログラム)~
・AIプログラミング概論ー実務で使う機械学習ー 山本 幸太郎講師(想隆社)
(8日夕刻リアル交流会*)
●5回目:2024年1月19日(金)午後1:00~午後5:00(Webex)
・安全考究特論(制御システムとサイバーセキュリテイ&演習) 橋本 芳宏講師
●6回目:2月9日(金)午後1:00~午後5:00(Webex)
・プロセスにおける電動機制御 石田 尚講師
・電力プラント計装の実際 大木 隆平講師
●7回目:3月8日(金)午前9:30~午後5:00 日吉(対面、慶應義塾大学 来往舎)
・調節弁技術の理論と実際 奥津 良之講師
・計装の基礎と実例 鈴木 剛講師
・モデル予測制御の実際 小河 守正講師
・その他(制御ツール紹介なども企画中)
(8日夕刻リアル交流会*)
●8回目:4月12日(金)午後1:00~午後5:00(Webex)
・安全考究特論 富田 芳生講師
・“安全考究”グループワーク等 小河 守正講師
●9回目:5月10日(金) 午前9:30~午後5:00(千葉/JR蘇我)
・板圧延制御技術の進歩と展望 鷲北 芳郎講師
・CPSを活用した製鉄プロセスの革新 山口 収講師
・工場見学*(JFEスチール株式会社殿東日本製鉄所(千葉地区))
・修了式 北森 俊行塾長

■募集人員

約30名 ※応募者が多数の場合,人材育成塾WGにて調整選考を行うことがある.

■参加費用

18万円/人(消費税込)
・講義のテキスト代,スクーリング費含む.支払方法は別途連絡.

■申込締切

2023年9月8日(金) → 2023年9月20日(水)

■申込先

SICEプロセス新塾-考究II 2023受講希望」と表記し,塾生の氏名,ふりがな,連絡先(〒,住所,所属,部署名),電話、E-mailを明記してください.
(公社)計測自動制御学会 SICEプロセス新塾‐考究係
E-mail:office_educ@sice.or.jp までメールにてお申込み下さい.

(*注1)ECE高度技術者教育プログラム(Engineering Capacity Enhancement Program)の略称であり,①プロフェッショナルとしての専門能力の向上,②多様性を受け入れ,異分野技術を取り入れていける能力の向上,③グローバルな競争力の強化に寄与できる能力の向上,④社会人基礎力の向上,の各到達目標を満たす良質な技術者教育プログラムを指す.認定プログラム修了者は日本工学会HP上に認定番号と氏名が掲載される.(日本工学会 参照)