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特集 オリンピック・パラリンピックを感じ,支えるためのシステム・情報技術

東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会は,当初の予定より開催が1年延期されたが,2021年7月23日に開催される.本特集号では,このようなオリンピックが日本で開催されることを実感し,参加するすべての人が安心して楽しめるための様々なシステム・情報技術を紹介する.具体的には,オリンピックをより深く記憶に留めるための技術や仕組み,外国の方やハンディキャップのある方など,多くの方が安全に参加し,競技や大会を楽しむことをサポートする技術,さらには競技力を高めるための練習用のロボットの開発などの取り組みを紹介する.また,感染症対策として有効な発症者を非接触で検出するための技術やオリンピック選手の身体の体験の伝達にもつながるVRを利用した体験を伝える技術に関する解説記事が報告されている.

計測と制御 Vol.59 No.6 目次

[リレー記事] 「FACE the future」《第18回》高付加価値なメカトロニクス製品・サービスを実現するモデルベース開発技術
石井 恵奈(東芝)
 

特集 オリンピック・パラリンピックを感じ、支えるためのシステム・情報技術

[総論] 「オリンピック・パラリンピックを感じ,支えるためのシステム・情報技術」特集をして
増田 士朗(都立大)
[解説]「東京五輪アーカイブ 1964-2020」1964年大会資料の“フロー”化と記憶の継承
渡邉 英徳(東京大),小林 正明(朝日新聞社)
[解説] 世界を映す鏡としてのオリンピックの記憶を継承する
來田 享子(中京大)
[解説] 視覚障害者の屋外移動支援技術とその持続可能デザイン
馬場 哲晃(都立大),渡邉 英徳,釜江 常好(東京大)
[解説] ボッチャ用ロボティック投球デバイスの開発
武居 直行(都立大)
[解説] ブロックマシン:バレーボールにおける攻撃練習を支援するロボット
岩田 洋夫(筑波大)
[解説] 観光サポートを目的とした自律・自立型EVパーソナルモビリティの提案
難波 治(都立大)
[解説] 体験を伝えるバーチャルリアリティ技術
池井 寧(東京大)
[解説] 選手村でも使用可能な10秒でわかる感染症スクリーニングシステムの開発
松井 岳巳(都立大)
[解説] 大型イベントにおける群衆状況を認識するAI技術
倉田 剛(センスタイムジャパン)
[特別企画] <2019年度学術奨励賞受賞論文紹介記事> ロボットのための最適な把持ツール自動設計
中山 賢斗(大阪大)
[特別企画] <2019年度学術奨励賞受賞論文紹介記事> 深層学習を用いた全天球カメラの運動推定
Dabae Kim(東京大)
[書評] 「Pythonによる制御工学入門」(南 裕樹 著)
藤司 純一(舞鶴高専)
[編集後記] 増田 士朗(都立大)